仏教

経典が教団を作った!?

早速こちらを購入して読んでみました。大乗仏教の誕生 (シリーズ大乗仏教)作者: 高崎直道,桂紹隆,下田正弘,末木文美士,斎藤明出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/12メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (3件) を見る特に、下田先生の「経…

『肉食妻帯考』

こちらの本、半分くらい読みました。“肉食妻帯”については、とりわけ親鸞とセットになって日本仏教の紋切り型概念として定着していますが、そう簡単な話でもないようです。もともと、日本では米だけでなく肉も食べてたようですが、仏教が伝来して殺生・肉食…

入門書各種

ちょっと前から、インド仏教の入門書をいろいろ読み漁ってます。歴史・思想の両方をコンパクトにまとめたものはないだろうか?そういう感じでいろいろ探しておりました。平川インド仏教史が定番なのは分かるのですが、2分冊で結構な分量なんで、持ち運びに不…

ソグド人の仏教

出たばかりのこちらを購入。龍谷大学仏教学特別講座を元にしたシリーズもの。西域―流沙に響く仏教の調べ (龍谷大学仏教学叢書)作者: 能仁正顕出版社/メーカー: 自照社出版発売日: 2011/10メディア: 単行本 クリック: 27回この商品を含むブログ (2件) を見る…

お墓、位牌

こちらの本、ざっとですが、読みました。主旨としては、位牌を含む葬送儀礼が2000年前の儒教に由来することを示し、また、儒教・道教・仏教の三者混合を検証するというもの。霊の依り代としての位牌は、祀られる存在であるけれども、やがては祀り捨てられ、…

おそるべき、くろきもの

こちら買って少し読んでみました。冒頭「序」の部分で、ブッダの漢訳語について少し触れられてます。 ブッダのことを表す漢訳語を見ると、どうもあまり敬意の感じられない意味の漢字が使われてるようだとこの著者は言います。まず、「佛」ですが、これは人で…

葬式仏教の凄さ

こちらを早速読んでみました。内容的には、(同じ著者の)他の著作とあんまり変わらないような感じですが、お手軽な新書サイズということで、電車内読書用に購入。 この本によれば、葬儀というのは、鎌倉新仏教の担い手である遁世僧によって始められたことに…

アメリカ仏教伝来史

古本業界は6月が年度末。今月から新年度になりまして、今期は二つの市会の運営サイドにかかわることになりました。今週はお休みですが、来週から本格的に始まります。その前に倉庫の整理をしてしまおうと思い、未整理本(特に洋書)を整理しておきました。そ…

起源を問うということ

出たばかりのこちら、早速買いました。『講座・大乗仏教』が出てから30年。その間に進展した仏教学の成果を反映した新たな大乗仏教研究シリーズ。旧版では第1巻「大乗仏教とは何か」1冊にまとめられていた内容を、新シリーズでは3巻にわたって、拡大されてま…

梵暦

先日こちらの本をざっと読みました。江戸時代の後期、仏教的な宇宙観と最新の科学的知見をすり合わせ、両者を総合して、仏教天文学(=梵暦)を築いた、普門円通の業績に関する本です。仏教の宇宙観は須弥山世界ですが、これはいわばブッダの“天眼”によって…

維摩経、各種

ブログをやってる場合でもないんですが(笑)、ま、一応。先日出たこちら、とりあえず買っておきました。 梵文和訳 維摩経作者: 高橋尚夫,西野翠出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/01メディア: 単行本 クリック: 32回この商品を含むブログ (2件) を見る蔵…

刹那滅!

先日、たまたま店に入荷したこちらの本の中に、谷貞志先生による「刹那滅の哲学−瞬間的存在と連続−」というのを見つけました。たまたま開いて読んでみたのですが、ついつい引き込まれて店番しながら読んでしまう…。刹那滅とは、文字通り、瞬間的に存在がなく…

聖徳太子

像 (角川文庫ソフィア)" title="聖徳太子と日本人 ―天皇制とともに生まれた像 (角川文庫ソフィア)" class="asin hatena-image-right">正月休みからこちらを少しずつ読んでました。きっかけは、以前、こちらを見て興味を持ったからなんです。聖徳太子をめぐっ…

逆輸入された「仏教」

こちらも買ってしまいました。いずれにしても、このシリーズ、やはりそろえる必要があるかもしれないですね。初めに、この巻の大乗仏教の起源の箇所を読み、続いては第一章「近代仏教学の形成と展開」も読んでみました。それを読みますと、仏教とは何かとい…

中央アジアの仏教写本

先日、出たばかりのこちらの本を買いました。旧版である『アジア仏教史』が刊行されてから35年、その間に最も進展があった分野の一つとして、この巻で取り上げられている中央アジア仏教写本があるのではないでしょうか。1996年に大英博物館で発表された、紀…

現代語訳のこととか

最近、こちらを読んでました。読むというよりは、必要な箇所を和訳するという作業だったのですが。同書の和訳というのは、宇井先生のものが一応あります。「一応」というのは、それなりのワケがありまして、つまり、漢訳の仏教用語がそのまま使用され、普通…

ナイトスタンド・ブディスト

連日猛暑が続いておりますが、今日は久しぶりの雨で幾分凌ぎやすい天気ではありました。 さて、先日こちらの本を書店で見かけました。 アメリカ仏教―仏教も変わる、アメリカも変わる作者: ケネスタナカ,Kenneth Tanaka出版社/メーカー: 武蔵野大学出版会発売…

唯識と止観

ちょっと前に止観、ヴィパッサナー瞑想の流行などについてちょっと触れました。その時のリンク先の記述にもありましたが、仏教では止(サマタ)も観(ヴィパッサナー)も共に行わなければならない、と随所に言われます。唯識文献でもそれは同じことで、止と…

坐禅,止観,ヨーガ…

先日発売された本書ですが、早速購入して読んでみました。まず初めに、何のために坐禅をするのか?という前提から書かれてる分かりやすい入門書だと思います。日本の禅宗は中国の南宗禅の系譜ということで、如来蔵、頓悟の流れを汲むものですので、それは迷…

ブッダはなぜ女嫌いになったか

先日こちらの本を買って、とりあえずちょっと読んでみました。悩める王子シッダッタは愛に苦しみ、愛念のあやまちを犯し!?、その苦しみの末に覚者となるわけですが、覚者となった後、彼は徹底して女性に対する警戒心、恐怖感を持つといいます。女性の出家に…

葬式は、要らない?

先日、通勤電車用にこちらを購入。直葬とか耳にすることが多くなった昨今ですが、これからは仏教式で行う出費が嵩む葬式というのがもっと見直されていくのかな・・・と考えてしまう1冊ではあります。葬儀平均費用が、231万円ですからねぇ…(苦笑)。本書では、…

センス・オブ・ワンダー

元旦に買ったこちらの『神社霊場 ルーツをめぐる』ですが、暇を見つけては少しずつ読んでました。全国各地の神社霊場の紀行文という感じで、どこからでも気楽に読める内容でしたので。神社は死のケガレを忌避し、葬地はお寺にまかされ、霊場は仏教的なイメー…

仏の死からはじまる仏教

すでに読まれた方も多いと思います、こちらの本。現代仏教学の大家による、インドから中国・日本へと展開する明解な仏教史になってます。この本では、仏教がゴータマ・ブッダの直接の教えから生まれたというよりも、むしろ、彼の死後、その死を乗り越えよう…

漢文の勉強法

『楞伽経』を読むのですが、最古の漢訳・「四巻楞伽」には国訳(というか書き下し文)がなく、古い漢訳なために読むのが難儀です。以前は、仏教漢文の講義を都内某大学の科目履修生で受講しようとしたんですが、結局履修できず、独学でやらないといけないこ…

無常大鬼

正月休みに読んだこちらの本。その表紙を飾るのはキールティムカと呼ばれる聖獣です。「キールティ」とはほまれを意味し、「ムカ」が顔を意味することから、「ほまれ高い顔」と訳されるそうです。あるいは、「キールティ」が「名称」、「ムカ」が「口」をも…

極微は影を持つのか?

極微(paramānu)とは、物質の最小の単位で、最も(parama)微細なもの(anu)で、ギリシア語のa-tomに相当する概念です。見ることも触ることも、切ることも壊すこともできず、四角でもなければ円でもない最小単位。1つの極微の周りに6つの極微が集まって…

ラムリム

チベット関係の講演が続くとのコメントをいただきましたが、以前から読んでみたいと思っていたものに、「ラムリム」があります。実は、今回知人からこちらの本をお借りしました。 念のために記しますと、ラムリムとは、仏教とはまったく縁もゆかりもない普通…

絵本

最近は、子どものために本屋の絵本コーナーに行くことが日常的になっておりますが、先日こちらの本を見つけました。阿弥陀経の絵本だとか。コール マイネーム 大丈夫、そばにいるよ作者: 葉祥明,浄土宗出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/09/25メデ…

仏耶一元、両部耶蘇

今日は佛大の中間発表会でしたが、事情があって行けませんでした。次回は行かないとな…と思いつつ、その頃には私ももう一度発表できるくらいにしておきたいものです。 ところで、先日買ったこちらの本、かなり面白かったです。特に藤無染とゴルドン夫人の箇…

ヘレニズムか

この前の日曜、今の住所に引っ越してきた時から放置してたダンボールを整理してましたら、こちらを見かける。文庫新書をまとめて入れておいたもので、要らないのをダンボール2箱にまとめブックオフに送付する(笑)。 この本の中に、仏伝と福音書の比較研究…