新国訳大蔵経 楞伽経

早いもので、今年も残りわずかとなってきました。例年12月前半は慌ただしくなります。まずは、古書会館での大市が準備期間も入れて丸一週間あり、その間ずっと店を留守にしてました。そしてその後は、自店の目録発行とその対応、その合間をぬっての出張買取…

ブッダは実在しない

書店に立ち寄った時に偶々見つけてしまい、そのまま買ってしまった本。見事にタイトルに釣られてしまった感じです。ブッダは実在しない (角川新書)作者: 島田裕巳出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2015/11/10メディア: Kindle版この商品を含むブ…

テクストを疑え!

出たばかりのこちらを早速購入。テクストとは何か:編集文献学入門作者: 明星聖子,納富信留出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2015/10/29メディア: 単行本この商品を含むブログを見る副題として「編集文献学」という、ちょっと聞き慣れない言葉があ…

大乗経典の誕生

平岡先生の新刊が出ましたので、早速買いました。大乗経典の誕生: 仏伝の再解釈でよみがえるブッダ (筑摩選書)作者: 平岡聡出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/10/13メディア: 単行本この商品を含むブログを見る大乗仏教の起源・誕生については近年いろ…

大乗のアビダルマ

近年、そのサンスクリット写本が発見され、校訂テキストも出され、注目を集める世親の『大乗五蘊論』ですが、待望の一般向け解説書が出ましたので、早速買ってみました。『大乗五蘊論』を読む (新・興福寺仏教文化講座)作者: 師茂樹出版社/メーカー: 春秋社…

高野山

高野山へ行ってきました。今年は、816年に弘法大師空海が密教の道場をこの地に開いてから1200年の記念の年にあたるそうで、印仏学会もそれに合わせて9月19・20日に高野山大学で開催されました。高野山というと、以前近くまで本の買取で来たことがありました…

ヤスパース・ルネサンス

今年はヤスパースという哲学者がひそかに注目を集めそうです。ドイツ本国で初めての全集(Karl Jaspers Gesamtausgabe)が刊行されるからですが、その日本語版もそのうち出る計画があるようです。ヤスパースというと、今どれだけ読まれているのかよく分かり…

バガヴァッド・ギーター詳解

出たばかりのこちらを早速購入。買ってもすぐに読むというわけではないのですが・・・。全18章700の詩節を全訳。構成としてはまずは各和訳があって、それぞれの詩節に対する解説が続きます。この解説部分と、「現代人にもわかる明解な言葉で」というのが本書の…

ランカーの場所についての諸説

ランカーの場所については、今までここで触れてきましたが、先日こちらの本を書店で見かけ、立ち読みしているとその辺について結構触れられていましたので、購入して飛ばし飛ばし読んでみました。この本は佐々井氏の口述をもとに書かれているので、註記が全…

インドのイム

すっかり忘れていたこちらの展覧会。展示の様子はこちらでも見れます。行きそびれてしまいましたので、図録だけでもと思い、購入してみました。同時期にやっていた他の展示は、うちの店にもポスターやチラシ等がきたり、他でも見かけることもありましたが、…

スリランカの大乗仏教

発売されたばかりのこちらを入手。発売当初はAmazonはじめネットでは一時的に在庫切れとなっていて、注文出来ませんでした。そんな折、ふと日本の古本屋で検索してみると、あるではないですか!しかも新本同様!!というわけで、即注文。あっという間に手元…

チベット語の般若心経

先日、ここをご覧いただいたという方から、店に電話がありました。そのRockwellの本を入手したいそうなんですが、品切れになっているようで、入手困難な状況であると。調べてみますと、確かにamazonではOut of Printとなっていて、古書の検索サイトで見ても…

比較思想と逆さ日本図

先日は、東洋大学で比較思想学会がありました。すぐ近くでしたので、行ってみようかと思いましたが、いろいろとやらなきゃいけないことが目白押しだったので、今回は(今回も?)パスしてしまいました。残念。個人的には非常に興味がある学会で、いずれは私…

インド・グリーク

先日たまたまこちらの本を入手しました。異端のインド作者: 定方晟出版社/メーカー: 東海大学出版会発売日: 1998/03メディア: 単行本この商品を含むブログを見るネットで検索してみますと、この本についての書評のようなものがあまり見られないので、どのよ…

ヴェーダーンタ

いつのまにか新年度となっておりました。仕事の方は年度末だったこともあり、出張買い取りなどバタバタしてました。今月もまた数千冊規模の買い取りが控えておりますので、倉庫整理と店の在庫整理に日々励んでます。ここ最近は専ら印哲関連の本を、分かった…

ヨーガ学派と唯心思想

私が読んでる経典には、サーンキヤ関連の用語というのがポツポツと出てきます。初めはそれほど気にも留めなかったのですが、最近になって何だか気になってきました。今までは仏教内部の影響関係ばかりに目がいってたのですが、もう少し広くインド諸思想に目…

ひとつのインド、いくつものインド

2015年も、よろしくお願いいたします。 こちらは正月休みに読んだ本です。この本のユニークな視点は、古代インドの思想を自然環境、気候変動という点から見てみようというところにあります。 インドでは多くの場所で一年中高温で、大気が乾燥して霞も靄も出…

年末年始にかけて

今年も残すところあとわずかとなりました。12月は大市など古書会館での行事もいろいろあり、そんな中、自家目録を出したり、間隙をぬって出張買取もあったりと、バタバタしてました。この時期は、例年、本が動く時でして、市場にも5トン車、10トン車の大量入…

二楽荘と大谷探検隊展

早いもので、今年も残すところあとひと月となりました。例年通り、今年も慌しい年の瀬を迎えそうな感じです。先日、久しぶりに京都の本学に行ってきましたが、この季節、京都はどこに行っても混雑してましたね。そんな中、午前中に龍谷大ミュージアムで二楽…

楞伽経とスリランカ

10月も半ば。今年も残すところ二ヶ月とちょっとになりました。10月に入り、古書業界もいろいろ活気づいてきました。さて、近頃は楞伽経とスリランカの大乗仏教関連についてずっと調べてきました。本としては、定番ともいえるAdikaran、Rahla、Mudiyanse、Gom…

在野研究の難しさ

久しぶりの更新となります。関東は今夏は暑い日が続いておりましたが、8月の最終週になってその暑さもあっけなく終了。そんななか印仏学会がありましたが、拝聴してまいりました。「新しい視点からのスティラマティ研究」など興味深いテーマもありました。ス…

インド本あれこれ

例年通りではありますが、今年も5月は色々忙しく、なかなか更新ができませんでした。6月に入り、一息ついて、印仏学会の案内も送られてきたところです。今回はちょっと間に合わず、発表はしませんが、いろいろと興味がある発表もあるので、拝聴しに行ってま…

ギリシアのブッダ

先日、こちらの本を偶々見かけて購入。早速読んでみました。古東先生のはいろいろ読みましたが、どれも東西の思想に目配りがされていて、しかも読みやすいので、いずれも愛読書となっています。この本は、ちくま学芸文庫版も併せてしばらく品切れになってい…

ガーターサンスクリット

最近はちょっとパーリ語の韻律について、こちらを読んで勉強しておりました。Pali Metre作者: A.K. Warder出版社/メーカー: Pali Text Society発売日: 1967/12メディア: ハードカバーこの商品を含むブログを見るパーリ語は完全に独学ですが、サンスクリット…

仏性は顕現するのか、発展するのか

こちらの本を読んでおります。このシリーズはどれも勉強になりますが、本書も他に違わずといった感じです。従来の説の再考を迫るものとして、第二章「『如来蔵経』再考」、そして如来常住という場合のnityaについての興味深い考察を含む第三章などに特に興味…

宇井伯寿先生の著作

以前、今年で宇井伯寿先生の著作権が切れるというのを知りました。私が古書業界に入ってからすでに15,6年経ちますが、入った当時はまだ宇井先生の本は結構高く取引され、それでも今よりは売れていたように記憶しています。しかし、最近は値崩れがひどくなっ…

中国仏教史籍概論など

先日、『仏典はどう漢訳されたのか』をここで紹介させていただいたところ、twitterでかなりリツイートいただきました。やっぱりその辺は関心を持っていらっしゃる方も多いのだなと改めて思いました。というより、同書が、紛れもなく名著だったからというのが…

哲学の三つの伝統

1974年に出たこちらが昨年末に岩波文庫入りしておりました。哲学の三つの伝統 他十二篇 (岩波文庫)作者: 野田又夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/12/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る比較哲学の中では、古典ともいえる著作ですし…

仏典はどう漢訳されたのか

気が付けば年末。例年12月は何かと忙しく、バタバタと年の瀬を迎えてしまいますが、デパート展をやめてからは年末年始はゆっくりと過ごせるようになりました。先日店に来店された、ある先生に「勉強進んでる?」と言われ、苦笑いをするのが精一杯でしたが(…

澄む月のひかりに

先日、たまたま入手しましたこちらの本。毎田周一の『澄む月のひかりに』ですが、読み始めてみると思わず引き込まれていってしまいました。調べてみますと、毎田周一は暁烏敏に師事し、京都大学哲学科で西田幾多郎の教えを受け、卒業後は金沢で教員を務めて…