古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

一次試験結果

一週間前に渋谷で受けた佛大・大学院の一次試験の結果が、土曜日(18日)に早くも届く。一応、一次は通過できてました。自分としては、完璧な答案を書けなかったのが、ちょっと心残りではあったんですが・・・。

昨日の日曜は、午前中から雨が降り出し、寒くて、暗くて、出かけようとする気持ちが萎えてしまう天気でしたので、どこにも出かけず、家から一歩も出ずに、ダラダラしてしまう。勉学の方は、卒論と、もう一つの大学院試験勉強を中心に。サンスクリットは少ししかできず。

卒論は、三性の非一非異、そして異門(paryAya)ということについて、先生に指摘していただいた点を調べようかというところ。paryAyaって、辞書には、「同義異語」という意味の他、「周廻すること」、「規則的に繰り返すこと」、「機会」とか「品類」・・・「dharma−paryAya」で、「法門」と訳されていたり、いろいろと意味があるようです。そういうのが、統一的に理解されることで、三性の非一非異ということを説く場面において、三性は品類としては三つであるけれども、同時に一つのものでもある、というよりも、どこまでも全一的なものの異門になっているということになるようです。全一的なものとは、唯識自体(=依他起性)になるわけで・・・。

そのあたりは、長尾先生の『中観と唯識』の中のいくつかの論文が参考になります。というより、その本を読んで書いてるんですが(笑)、それはさておき、三性の「非一非異」のところは、1回目、2回目のいずれの草稿に対しても結構細かく指摘されてるんで、そこに重要なポイントがあるんだろうと勝手に解釈して(笑)調べてます。