古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

一週間空いてしまいました

その間、個人的なことでちょっと忙しくしてました。ゆくゆくは明らかになることかもしれませんが、今の段階ではまだ何とも申し上げれません・・・。勉強の方は、『三十頌』を少し進める。唯識無境についての極微説などに対する論証の部分。まだまだですね。レポートはちょっと後回しになってしまって、あまり進んでません。何だか上手くいきませんなぁ。そういえば、『世親唯識の原典解明』は図書館で借りたのをコピー製本する。経費にして、3,000円ほど。古本として買おうとするなら、6万円(笑)くらいするものです。ま、こういうのって、読めればいいのでコピー本で十分なんですよね。古本屋の立場としては何か矛盾というか、心苦しさを感じますが(笑)。

さて、今日は初夏を思わせるような暑さで、日中は半袖で十分でした。仕事の方は入荷が続いてまして、まだまだ先日の洋書会買い上げ品に手がまわりませんね・・・。昨日の洋書会には、仏教関係の先生の蔵書が少し出まして、東洋文庫の『新訂翻訳名義大集』(A New Critical Edition of the Mahāvyutpatti)とか、わずかばかりではありますが入手する。こういうの買っちゃうから、前のが手付かずになってしまうんですがね・・・。

そして今日はチベット語の授業。何となく慣れてきた感じ。サンスクリットやって、チベット語やって・・・となると文字に対する、頭の中の切り替えも楽ではないですね(笑)。

今週末は面接で京都に行ってきます。何か月1回ペースになってますねぇ。
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こちらは、梵蔵漢対照詞典(安世興編,民族出版社)。その口の中にあったものです。梵語からチベット語を調べるための辞典だそうで。あとデンマークのコペンハーゲンの出版社から出てる『A Critical Pāli Dictionary』という薄い紙装丁のものも1冊だけありました。何でもこれはまだ刊行中のもので、薄っぺらいんですが、定価がえらく高いもの。vol.3の1だけしか入ってませんでしたが。
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