古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

進捗情況

まず、チベット語の進捗情況ですが、文法は一通り終わりまして、来週より実際に辞書を引きながら読んでいくということになりました。読むものは、『王統明示鏡』*1(rgyal rabs gsal ba'i me long)という歴史書だそうです。その中の第6章、観音菩薩(?)のお話について。私にとっては初めて耳にする書物ですが、コピーをもらいましたので、今週から予習しなきゃなりません。私の超初級チベット語能力では、ただただ一つずつ辞書を引いていくだけというレベルなんで(笑)、上手く訳せるかどうか大いに疑問なんですが・・・(苦笑)。山口先生のテキスト、一通り見ましたので、最初からあの例文を復習してみようかなとも思います。初めのうちは、ほとんど理解できませんでしたので。それに、『「概説」チベット語文語文典』というのは、その前に出された『チベット語文語文法』(春秋社)というのの抜粋といいますか簡略版ですので、元の方も見てみたい気はします。なんでも、元の方は巻末にチベット語の索引がついてるようなので、そういうので、いろいろと用例を整理するのもよさそうな気がするんですよね。

続いて、先日、今年度2回目の大学院の中間発表会の案内が郵送されてきました。11月17日(土)ですが、また聞きにいってこようと思います。特に博士課程の方の発表ともなりますと、それぞれのご専門が特殊なだけに、細かな部分まで理解が及びませんが、ともかく聞くだけでも新たな発見があるかもしれないだろうかなという感じで、行くようにしてます。今回は唯識関係での発表もあるようですのでちょっと期待しております。その後、先生にサンスクリットと修論計画書について見ていただこうかと考えてます。修論計画書は、とりあえず、たたき台として自分の頭の中の整理という感じではあるんですが・・・。

*1:漢訳では『王朝歴史明鑑』,『西蔵王統記』でしょうか。[http://www.kawachen.org/tbrc_catalog.htm:title=こちら]によれば、「仏陀の誕生、インドの歴代の王朝の成立から、チベットのヤルルン王朝の成立に至るまで、古代のチベットの王朝と仏教の発展の歴史が詳細に説明されている。サキャ派の高僧・ラマ・ダンパ・ギェルツェン (1312-1375)の著作とされる」というもの。