古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

仕入れあり

今週は仕事の方は、本業以外で色々ありまして、自分の仕事の方はあんまり進みませんでした。

今日は朝から本の買取で社長と二人で横浜の方へ車で向かう。哲学関係(和書・洋書)です。今回お売りいただいた方は、東欧諸国に日本書を寄贈していらっしゃる先生で、例えば、そっちの方の大学で日本語学科があるところもあって、辻善之助著『日本仏教史』(全10冊)など日本仏教関係も今度お送りになられるとか。東欧でも、あの『日本仏教史』を読む方がいらっしゃるんですねぇ。

昼すぎには店に戻り、午後は、今週お送りいただいて買取させていただく本の整理を。

おかげさまで、こうして毎日のように色々本が入荷したり、あるいは問い合わせのご連絡をいただき、また古書会館でも色々と本を見させてもらってますと、何となくですが、これから本の処分というのは膨大に、圧倒的に増えていくんじゃないか(!?)というふうに思えてきます。それに見合うだけ、本が売れてくれれば言うことはありませんが(笑)、特に若い方の古本に対する接し方を見てますと、先行きが心配にもなります。

でも、本をめぐるそうした情勢の中、狭いスペースでやらせていただいてますので、本に対する見方が結講厳しくなっていってしまいますね。古本屋になったばかりの頃は、これも売れる、あ、これも売れるだろうって、色々と抱え込んで自分で売ろうとする傾向がありましたが、最近では、反対にこれは市場へ、あ、これも市場にしよう・・・って在庫を出切るだけ抱えないようにしてます(笑)。割り切りがはっきりしたという方が、正確なんでしょうけど、厳選していきませんとスペースがすぐ埋まっていってしまうんですよねぇ・・・。