古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

一年の総括的なこと

12月に入り、早くもこの一年の総括的なことになってしまいますが。

まず、レポートについては、言い訳になってしまいますが、今年はサンスクリットチベット語と語学の勉強も平行してやったため、数をこなせませんでした。特に中観と唯識のレポートは、どこか「譲れない」ところがあって(笑)、やればやるほど延びてしまうという例の悪循環にまたもやハマッてしまう・・・。当初の予定のレポート2年計画からしますと、全十科目中の半分もいきませんでした。周囲の方のお話を聞きましても、やはりレポートを早めに全部終わらせた方がよさそうなので、来年は4月からレポートをどんどん出していかないと・・・という感じです。

サンスクリットの方は、『唯識三十頌』のアーラヤ識から始まって、マナ識、そして六転識のとこまで来ました(第10偈あたり)。この後、六識に相応する善心、根本煩悩、隨煩悩になります。煩悩がまた長々と続くようで、根本煩悩が6種(更にそのうちの「慢」には7種)、随煩悩に至っては20種です。いかにして、人間の心が悪く働くのか、という様々なバリエーションが展開していくのですが、そんな煩悩と隨煩悩のところは飛ばしまして、これからは唯識の証明(第17偈)、そして三性説(第20偈)の方へ読んでいこうかという感じです。煩悩の部分は、これから暇なときにまた読んでいくつもりです(当てにはなりませんが)。

しかし、今年1年通して読んでみようと思い、何とか(途中飛ばしてしまいましたが)目標は達せられそうな感じです。ま、日本語訳が数種出てますので、独学には適しているとは思いますが、実際に先生に見てもらうと、なるほど・・・という箇所がいくつもありました。来年は折角ですからチベット訳の『三十頌』の方を読んでみたいな・・・という感じです。

そして、とりあえず今年度の残りの 3ヶ月は最終試験と修論の構想に集中したいと思います。修論については、何を読むかについては大体構想は決まってますので、あとは論旨を明確にして計画書を執筆しようと思います。レポート、自分の研究、そして語学の勉強・・・それらのペース配分は随時修正していかねばなりませんね。