古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

最終日・帰京

月曜・火曜と雨が降って、少し涼しくなってましたが、最終日の今日は猛暑の再来でした。京都を後にして品川に着いたのは8時過ぎ、帰宅したら9時になるところでした。

月曜からの後半戦はカマラシーラの『修習次第』(Bhāvanākrama)の梵文講読でした。私は学部の時から、既に何回か受けてますが、初めの慈悲心のところから継続して講義していただいてるような印象を持ってます。今回は有相唯識・無相唯識を超えて中観へという修習の階悌のところ。補足的な話として無形象知識論と有形象知識論、そして有相唯識と無相唯識、形象真実論と形象虚偽論などの解説があったのですが、それについては頭が少し混乱する場面も…(笑)。

カマラシーラの『修習次第』といえば、チベット仏教のゲルク派でも重視されているようですね。

ダライ・ラマ大乗の瞑想法

ダライ・ラマ大乗の瞑想法

さて、今回で大学院の全てのスクーリングが終わりです。個人的には何かちょっと物足りない気もしてますが(笑)、どうでしょうか?これから本学に行くのは修論関係になります。今回それに関してはいい刺激を受けましたので、その刺激を忘れないうちに少しずつ取り掛かりたいと思います。また『楞伽経』について調べないといけないなと思ったのも今回の収穫の一つですね。いろいろと有意義な一週間でした。