スッタニパータ―書物誕生



今日、仕事の帰りに2冊購入しました。並川先生は、夏のスクーリングを受講した時に、ちょうどこの本の原稿を持っていらっしゃって、それに沿って講義していただいたように記憶してます。

今、取りかかろうとしている中央アジアの梵語写本関係レポートとの絡みで言えば、『スッタニパータ』には、東トルキスタンで発見された『スッタニパータ』第4章の梵語写本や、ガンダーラ語『スッタニパータ』第一章第三経の写本断簡があるそうですね。断簡ですから、完全には比較できないようですが、それでも両者はかなり相違して伝承されたようです。ということは、南方・パーリ語の『スッタニパータ』こそが本来的な形を伝えてるということにはならず、あくまで南方に伝承されていく中で形成された、一つの形に過ぎないと見るほうが無難のようです。

ただ、第4章や5章については、南伝・北伝ともに対応することから、元は単独の経典として伝播していったようで、ともに、より古い形を伝えてるようですね。第4章「八つ詩句(aTThakavagga)」は梵語写本では、「artha[ka]vargIya」で、これが漢訳『義足経』の原語のようですが、「八」なのか、「義」なのか、梵語のartha(「義」)とaSTa(「八」)はともに、俗語がattha(aTTha)のようで!、どっちが原義なのかは謎のようですね…。

これから年末にかけてじっくり読む予定。