先日、ここでご紹介いただいた本、早速読んでみました。
- 作者: 加地伸行
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1990/10
- メディア: 新書
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恥ずかしながら、儒教について大した知識もなかったため、特に、儒教の「宗教性」という点について参考になりました。著者によれば、宗教とは、死についての説明ということになるんですが、儒教というと倫理道徳という面が強調されていることもあってか、少し意外な感じもありますよね。
お盆とか祖先祭祀など、一般的にそれらは仏教と関係が深いように思われてますが、その実は儒教で、仏教国というより、むしろ儒教文化圏としての日本という方がいいように思えます。あるいは、仏教、儒教、そして神道というのが習合して、よく分からなくなってしまった(笑)という気もしないではない…。墓参りは儒教、お盆やお彼岸は仏教、で、お清めの塩は死のケガレを払う日本土着の思想、というわけです。
まだ読んでないですが、最近出たもので、こういう本もあるようです。
- 作者: 菊地章太
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: 単行本
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さて、本日倉庫を整理しておりましたら、こちらの『印度仏教固有名詞辞典』の元版の方を発見する。元版ということで、昭和6年に破塵閣書房という出版社から出た、天金・背革装のA4判の重厚な本です。昭和42年に増補・訂正がなされたものが法蔵館から再版されますが、その後絶版の状態が続いてまして、探されている方が多い、そして、仏教研究には欠かせない本です。内容については、こちらが参考になります。