古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

これからが本番…

今日の午前中は本の買取等で渋谷方面へ。で、午後からは古書会館でしたが、どこへ行っても皆さんワンセグで観戦してましたねぇ…WBC。個人的にはああいう組み合わせにかなり疑問を持ってますが、ま、この際そんなことはいいでしょう。私も気になって仕事になりませんでした。


さて、修論の計画書ですが、とりあえず変更したものを先生にメールで送り、承認していただく。ようやく決まったという感じですが、これからが本番。卒論の時の起信論もそうでしたが、楞伽経も先行研究がかなりありますから、経典自体はもちろん、それらの論文を読むのが大変そう。ともかく、関連がありそうなものを絞っていかないと…。となると、やはり佛大の図書館にコピーをお願いして調達するよりは、自ら母校へ行って内容を見なければなりませぬ。子供のお風呂のこととかあって(笑)、仕事帰りに図書館に行くのはどうも気が進まないのですが、土曜とかに行きますか。


f:id:furuhon-ya:20061228164657j:image:left以前読みかけにしていたこちらの本に再び取り掛かる。それと最近はいわゆる“弥勒の五法”といわれる論書に出てくる、虚妄分別(abhūta-parikalpa)っていうのを調べてます。それらの論書中ではアーラヤ識という代わりに、虚妄分別と言ったり、あるいは単に「識」と言ってます。しかし、その虚妄分別の起源ってどこにあるんでしょう…?ま、自分で調べなくてはいけないんですが(笑)、どうなんだろうと考えてる最中です。維摩経とかにも見られるようですし、般若経にその起源がありそうなのは分かるんですが…。