古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

哲学としての仏教

入門 哲学としての仏教 (講談社現代新書)発売されたばかりの本書を立ち読み。私も、仏教に興味を持ったのは実は哲学的な側面からだったのですが*1、今日の仏教学という学問は、文献学的な方法論が主流ですから、仏教と西洋哲学の対比とかよりは、どちらかというと思想史的な方向を取らざるをえません。しかし、哲学としての仏教の研究って個人的にはどこか惹かれる部分もあります。唯識もそうですが、その他にも“刹那滅”とか“極微”とか、ネタはいろいろあると思います。ま、そういうのって、本当にやろうとすると大変でしょうけど…。


哲学と仏教ということですと、『解深密経』をハイデッガー流の“秘匿の開示”に擬えたasin:4393132815もすごいなと思ったのを覚えてます。


そういえば、新刊書店を見てましたら、高崎直道先生の著作集が出たばかりのよう。大体、元版の方を持ってたり、論文のコピーは持ってるんですが。

大乗起信論・楞伽経 (高崎直道著作集)

大乗起信論・楞伽経 (高崎直道著作集)


ここ1、2週間、胃腸の調子が悪く、調子はイマイチでしたが、ようやく復活しました。勉強の方は、とりあえず、レポートの残りは後回しにして、今は修論関係。初期唯識の成立史的なことでいろいろ調べ物してます。できれば、今年は中間発表とかやっておきたいな、とか思ってます。

*1:フッサール現象学と唯識とかそそられる。あ、でもすでに[asin:4924297135]そういう研究はされてはいますけど・・・