古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

GWも明けましたが

私は暦通りお休みをもらい、その間色々と出歩く用事もあったり、家族サービスに勤しんだり…と勉強の方はあんまり進まず…な感じでした。手を動かすというよりは、いくつか本や論文を読んで“考える”作業が中心だった、といえば聞こえはいいのですが。連休中、某観光地に子どもを連れて行ったのですが、やはり高速1000円の影響からか、駐車場に入れるのにも大渋滞の混雑ぶりでした。


高速1000円の影響は、わが古書業界にも早くも現れているようです。うちの店も、今回青森県のお客様からご蔵書整理のお話をいただき、車で伺うことに(笑)。高速1000円で、仕入れ増加!!なんて話は多くなるのでしょうか(笑)。そういえば、すでにご存知の方も多いかと思いますが、連休明けから「日本の古本屋」がリニューアルだそうで、12日からはクレジット決済も可能のようですね。仕入れだけでなく、こちらも期待。


大乗仏典〈8〉十地経 (中公文庫)さて、勉強の方は、『楞伽経』なんですが、三界唯心を説くという側面から、最近は『十地経』やら『般舟三昧経』,『首楞嚴三昧経』など各種三昧経典も読まないといけないのかな…という気もしてきました。それら以外にも、三界唯心を説く経典としては、華手経、諸仏要集経、仏昇忉利天為父母説法など、結構あるんですよね。あんまり一般的になじみはないのですが。

それにしても、この『十地経』に出てくる訳語ですが、例えば「世界内存在」というやつ。ハイデッガー譲りの言葉なんですが、原語のサンスクリットは一体何なんだろ?って思ってしまう箇所も多いです。