古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

仏像ブームとか

しばらくぶりです。その間、いろいろとネタはあったのですが(笑)、何か上手くまとまらず、放置しておりました。このブログで、1週間くらい間が空く場合、だいたいそういうケースです(笑)。


ネタの一つは、仏像ブームについて。阿修羅展の影響からか、書店へ行けば、仏像特集の雑誌ばかり。知人から聞いた話では、神保町の三省堂4階には阿修羅のフィギュアならぬ、リアル仏像なるものが展示されてたそうです。阿修羅もあって、その額63,000円也。ま、私はそういう趣味は特にありませんが…。個人的には「NHKプロフェッショナル 仕事の流儀」で放送された阿修羅の輸送が興味深かったです。


不安の先に光明はある(海老名和明)


見仏記 (角川文庫)仏像ブームとしては、その火付け役ともいえるみうらじゅんいとうせいこうのこちらが面白いかも。ウルトラマンの原型として弥勒菩薩があったとか(笑)、仏像について薀蓄が深いみうらさんですが、56億7千万年後とM78星雲、確かに言われてみれば肯けるかも(笑)。地球を救う正義の味方。


勉強の方は、休校明けの図書館からすぐに本を送ってもらい、複写の申込も受け付けていただく。『楞伽経』の「偈頌品」をまだシツコク読んでます。現在作成中のレジュメも「偈頌品」が中心で、それを初期唯識思想史上、どう位置づけるかという点が焦点になります。「偈頌品」には全部で800超の偈がランダムに集められていて、結構資料的な価値は高いかとも思うんですが、素朴かつ簡潔な内容は、思想史的に未発達な状態といえるのか?あるいは、ただ単に正統的な学説を知らないだけで、後代に付け加えられたのか?それを決定する手がかりは…?その辺をアレコレと思考中です。