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正座,胡座

正座と日本人 (The New Fifties)日曜日に家の近くの本屋に行って立ち読みして面白かったので購入。正座というのは、明治後半以降に普及したもので、それ以前は胡座(アグラ)や立て膝が主流だった。というより、正座という言葉自体なかったようです。正座の起源は茶道にあると考える方が多いようですが、そうでもないらしい。正座は、江戸中期に武士の間で始まり、明治中期以降に庶民に広まったとしています。その原因として、日本人の国民意識を確立すべく行われた修身教育があるそうです。二宮金次郎が板間に正座して勉強に励んだり、松平好房が正座をしている図などによって、正座に対する美化や、あたかも日本人は昔から正座していたんだという印象操作の狙いもあったようです。また、その頃、畳と座布団の普及があったというのもあるようですが。


仏像はほとんど結跏趺坐です。京都・三千院の阿弥陀三尊・勢至菩薩像と観音菩薩像のように、正座に近いのもあるようですが、それはむしろ跪坐(きざ)という方がいいのかもしれません。ひざまずくという感じに近い気がします。正座している仏像はむしろ少数派のようですね。お坊さんも、現在はお経をあげる時は正座ですが、それは明治の廃仏毀釈以降にそうなったようで、それ以前はアグラか、立ってお経をあげてたようです。あるいは踊ってすることも!?お寺はだいたい板間でしょうから、そこで正座というのもかなりキツイものでしょうしね…。


あと、正座の普及に一役かったものとして、岡田式静座法というのもあるんでしょうねぇ。明治45年に出た『岡田式静座法』という本は、ベストセラーになるほどだったそうです。


静坐のすすめ―岡田式

静坐のすすめ―岡田式