古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

いよいよ

f:id:furuhon-ya:20100329173423j:image:right『広説 佛教語大辞典』の縮刷版が今年の6月に刊行されるそうです(参照)


となると、今まで入荷するとすぐに売れてしまってた全4冊本の古書価も下がっていくのでしょうか。定価7万円超で、且つ、すぐに売れるという、仏教書においては、ある意味ドル箱的存在(笑)だったのですが…。


それに引き換え、旧版となる『佛教語大辞典』の3冊・大型本は、うちにも何セットもあって困っております。いろいろな方の蔵書を見させていただく機会がありますが、この本、仏教書の棚には必ずといっていい程入っているお馴染みの本です。それだけ新刊で売れたということなんでしょうが、縮刷版、さらには増補版が出てから売れ行きは急下落。市場に出しても難しいという現状。何かひとつの分野で古本屋をやっておりますと、必ずこうした、定番だけど定番故に“売れない”という本があるわけですね。増補版が出た後の旧版は売れないのに、さらに縮刷版と大判という要素も加わって、追い討ちをかけるように売れない要因が増しているという…(苦笑)。値段を下げ続けるというのも叩き売りみたいでどうかと思いますが、ゆくゆくはブックオフと同様な格安価格で売られてしまう事態になっちゃうのかもしれませんね(以前、こういうことが…)。


先日仏教書の買取が2件あったのですが、2件ともしっかり同書は入っておりました(^^;。

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