古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

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その数字は、現在インドでサンスクリットを話す人の数のようです。こちらを参照しますと、そのように書いてあります。インドの古典語ということで、よく現在ではほとんど使われてないみたいにいわれますが、一応現在にも生きている言語のようです。11億を突破した人口を考えると決して多くはない数字ですが、インドの公用語のひとつ。


実は、すでにコメントもいただきましたが、昨日は文京区春日2丁目(徳川慶喜・終焉の地、旧財務省宿舎)に移転した国際仏教学大学院大学へ仏典入門講座(参照)を聞きに行ってまいりました。般若経典を梵文と漢文を参照しつつ読むという講座の第1回目で、まずはサンスクリットという言語の大まかな説明、そして仏教の簡単な歴史・大乗仏教の起こり、般若経典の種類などのガイダンス的な話をされてましたが、その中にそういう話も少しありました。般若経典のprajñāというのも、日本ではプラジュニャーと言われますが、インド人のサンスクリット発音ではプラグニャーというんだとか。それは確か、こちらの本(asin:4756906184)でもそういう表記になっていました。


次回はまずは大雑把にサンスクリット文法の説明をするそうで、その後で実際に『八千頌般若』「空性品」を読んでいくということになりました。読んでいくものを決める際、般若心経にするか、八千頌般若にするか、どちらがいいでしょうか?という先生の提案があったのですが、皆さん八千頌がいいということで…。般若心経は上記の本の他にもいろいろ出てますし、同様な講座でも取り上げられることが多いからでしょうか…。


今回のこの講座はもちろんそうですが、来年度以降も期待しております。職場から近いので、聴講生というのも興味あります。


しかし、サンスクリット版ウィキペディアもあるんですねぇ…(笑)。インド式にはvikipīdiyāですね。