ナイトスタンド・ブディスト

連日猛暑が続いておりますが、今日は久しぶりの雨で幾分凌ぎやすい天気ではありました。


さて、先日こちらの本を書店で見かけました。


アメリカ仏教―仏教も変わる、アメリカも変わる

アメリカ仏教―仏教も変わる、アメリカも変わる


アメリカ仏教というと、どのようなイメージを持たれるでしょうか?リチャード・ギアなどのイメージでチベット仏教系というイメージを持たれる方も多いと思います。『日々是修行』(asin:4480064850)でも、「世界で最も仏教の盛んな国」だと紹介されてますが、アメリカの仏教人口は少なく見積もっても300万人なんだとか。それには、仏教に興味を持って瞑想などの実践を個人で行ってはいるものの、自ら「仏教徒」とは名乗らない、ナイトスタンド・ブディストは入ってないんだそうで、彼らを入れると膨大な数になるとも言われてます。


ナイトスタンド・ブディストとは、個人化と世俗化が進んだアメリカで、仏教に興味を持ちはするものの、特定の宗派や団体に所属することなく、仕事を終えて家へ戻り、書斎や寝室でナイトスタンドをつけ、一人座って瞑想にはげむ仏教徒のこと(参照)。


伝統的な仏教を守っているアジアの国とは対照的に、キリスト教を母体とし、物質文明の最先端であるアメリカで、いくつもの選択肢があるなか、これだけの人が仏教を選びとっているというのは非常に興味深い数字に思えます。死者と結びつき、お寺=お墓という日本の仏教とは違って、アメリカの仏教はむしろ心理学と結びつき、臨床の実践にも取り入れられているようです。そうした姿は、これからの個人化した宗教とのかかわり方をかなり暗示している気がして、日本の仏教の今後をどこか暗示しているかのような気もします。


トランスパーソナル心理学入門 (講談社現代新書)

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