古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

世界最大の叙事詩

先週に引き続き今週も洋書会・特別市で、月・火と古書会館に入浸り状態。先週の続きとあって、どんなものが出るのか見当がついてはおりましたが、今回はダンボールにして約350箱ということもあって、陳列作業に時間がかかる。辞典類は今週も多めで、OEDなどセット類は何セットも出ておりました。


そんな中、インド関係もやはりあって、プーナ批判版マハーバーラタ全30巻を落手。こういう値段が付いてるので、てっきり絶版なのかと思っていたら、新刊で入手可能なようです(参照)。足掛け30年以上もの時間をかけて完成した偉大なる研究成果ですが、全巻揃いではあんまり出てこないので、思わず高めに買ってしまいました・・・(汗)。

f:id:furuhon-ya:20100903181607j:image


マハーバーラタといって個人的に思い出すのは、インド国営テレビで94回にわたって放送され、視聴率92パーセントに達したという伝説の(!?)TVドラマです。何年も前の話ですが、(日本に住む)インド人の友人の家に遊びに行ったとき、そこに集まったインド人がこぞってその映像を食入る様に見ていたのを覚えております。当時はまだビデオで、インドから取り寄せていたようですが、そこへ行く度にマハーバーラタがTVに映し出され、私も観ざるを得ませんでした。言葉が分からなかったので、正直、ピンとこなかったのですが(笑)、いまではDVD16枚に収められ英語による字幕つきで観ることができそうです(参照)。10万もの詩節からなる世界最大の叙事詩を本で読めるとは思いませんので、私も是非一度映像の方を観てみたいとは思うんですが…。


マハーバーラタの世界

マハーバーラタの世界