古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

唯識仏教辞典

先日、新刊書店に立ち寄って発見しました。

唯識 仏教辞典

唯識 仏教辞典


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特徴としては、難解とされる『婆沙論』『倶舎論』『成唯識論』などの重要な経論のほとんど全部の漢語が網羅されており、これら経論とその注釈書を読むための大きな助けとなっている。
またそうした項目が実際にどのような文脈で使用されているかを示すため、その語が用いられている文章を用例として解説文の最後に記してある。これにより文章を読みながら語の内容についても理解できるようになっている。さらにそれぞれの語の出典箇所についても明記してあるので、初学者にとっても非常に使いやすくなっている。


漢梵蔵対照 瑜伽師地論総索引』もそうですが、漢語をベースにその意味と、対応する梵語(あるいは蔵語)が示されてます。梵語や蔵語からの索引がないのは、『成唯識論』には梵語テキストが存在せず、『瑜伽師地論』は完全には出揃ってないためなんでしょうか。ともかく、大変な労作だと思います。例によって、今すぐには買えませんが、そのうち瑜伽論の索引の方をとりあえずは買いたいと思います。