古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

復刊情報

先日、メールで法蔵館ニュースを見ましたが、創業400年ということで、いろいろと名著が復刊されるようです。

以下、その復刊予定だそうです。

2010年12月現在

復刊状況    書  名         著者名         予価(税込)
検討中   源空とその門下 菊地勇次郎    10,500
検討中 浄土論註講義 香月院② 香月院深励 ―
検討中 浄土三部経講義 香月院⑤ 香月院深励 ―
○進行中 仲野良俊著作集(テーマごとの分冊販売) 仲野良俊    ―
☆ 決 定 世親の浄土論 山口 益 9,450
☆ 決 定 世親の成業論 山口 益 9,975
検討中 倶舎論の原典解明−世間品−山口 益・舟橋一哉   −
☆ 決 定 倶舎論の原典解明−業品− 舟橋一哉   21,000
☆ 決 定 仏教経典史論 赤沼智善       15,750
検討中 倶舎論の研究 櫻部 建   12,600
☆ 決 定 因明学―その起源と変遷― 武邑尚邦 12,600
☆ 決 定 世親唯識の原典解明 山口 益・野沢静證 14,700
増補新版で検討中 敦煌仏教の研究 上山大峻       21,000
☆ 決 定 古代仏教の中世的展開 村山修一       10,500
☆ 決 定 中国隋唐長安・寺院史料集成 小野勝年 31,500

個人的には、やはり『世親唯識の原典解明』、『世親の浄土論』、『世親の成業論』でしょうか。

特に、『世親唯識の原典解明』は梵文の『唯識三十頌・安慧釈』を読む上では是非手元においておかなければならない名著ですから、復刊は非常に喜ばしいことです。是非買わなければ・・・。古本市場では大市などでは決まって出品されるようなものでしたので、そんなに無い本というわけではありませんが、相場としてはかなり高価なものでした。


復刊リクエストまだの方は是非こちらで。『倶舎論の研究』(櫻部建著)も是非復刊させましょう。