東西交渉とイラン文化

出たばかりのこちらを購入。

東西交渉とイラン文化 (アジア遊学 137号)

東西交渉とイラン文化 (アジア遊学 137号)

早速、「大乗仏教に入ったイラン文化的要素―阿弥陀仏と極楽をめぐって」などいくつか読みました。

阿弥陀仏。サンスクリットの正調amitaが阿弥陀と音写されるには、両者の間にamidaというのがあったはず。それは、母音間の-tが-dになるガンダーリー方言だった可能性が高いんだそうで、漢訳の直接の原典というのは、やはりガンダーラ語系になってくるのでしょうか。

いずれにせよ、大乗仏教の起源と関係するクシャーナ朝ですが、そこにはかなりイラン的な要素も混在していたようで、そこに阿弥陀という名前の由来もあったというんですね。

大乗仏教に含まれる、イラン的あるいはヘレニズム的要素というのは、すでに自明な感じで、特に驚きはしないのですが、仏教(あるいはキリスト教)が世界宗教となり得たのも、ゾロアスター教などと融合していったからなんだというのは説得力あると思いますね。結局、仏教の東伝というのは、ゾロアスター教抜きではあり得なかったわけですし…。

ユーラシアの神秘思想

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