唯識入門書各種

f:id:furuhon-ya:20110204171717j:image:right:w110こちらの本がたまたま店に入荷。

そういえば、某所で某先生が入門書としてかなりお薦めしてたなぁと思い、なかをパラパラと…。この本は、法相宗大本山・興福寺のご住職であられる多川氏によるもの故に、伝統的な法相教学の用語が出てくるのが特色ですね。

『成唯識論』を読もうという向きには、そのとっかかりになると思います。


唯識とは何か―『法相二巻抄』を読む法相教学ということでいえば、やはり、こちらを忘れてはなりません。

横山先生のは、他にもいろいろあるのですが、よりコンパクトな『唯識思想入門 (レグルス文庫 66)』もいいかもしれません。個人的には、前にも書きましたが『唯識の哲学 (サーラ叢書 23)』が一番お薦めかと思いますが。



f:id:furuhon-ya:20110204171936j:image:right:w110私が一番お薦めしたいのは、高崎先生によるこちら(asin:4393135229)。

この本は、『中辺分別論』をもとに解説されているのが特色。例えば、“虚妄分別”とは何か、とか分かりやすく解説されてます。

インドの唯識を勉強したい向きにはお薦めだと思います。



唯識ということ―『唯識二十論』を読む (新・興福寺仏教文化講座)インドの唯識ということであれば、兵藤先生によるこちらもお薦め。これは『唯識二十論』をもとに解説しているのが特色。

『唯識二十論』といえば、唯識の用語を用いずに、異なる立場(外界実在論者)からの論難に応えることを目的として、「唯識ということ」を理論的に証明しようとした論書ですので、その解説となれば、唯識入門書には、ある意味、最適な気もいたします。


世親 (講談社学術文庫)『唯識三十頌』といえば、こちらから入るのがお薦め。


ともかく、一口に“唯識”といっても、いろいろあります…。これ以外にも、竹村先生のもありますし、太田先生は『仏教の深層心理―迷いより悟りへ・唯識への招待 (有斐閣選書 (875))』があります。

大体、何らかの原典をもとに解説されていますので、その原典の性格によってそれぞれ内容も異なってくるようですが、ここに挙げた5点が入門書としては個人的ベスト5という感じではあります。