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ヒンドゥー教の世界

4月からNHK宗教の時間で、「ヒンドゥー教の世界―その歴史と教え」が始まります。

NHK宗教の時間 ヒンドゥー教の世界(上)―その歴史と教え (NHKシリーズ)

NHK宗教の時間 ヒンドゥー教の世界(上)―その歴史と教え (NHKシリーズ)

ヒンドゥー教といえば、いろいろ概説書が出てますが、同じ著者のこちらの本がお薦めかと思います。

ヒンドゥー教―インドの聖と俗 (中公新書)

ヒンドゥー教―インドの聖と俗 (中公新書)

その中で、ヒンドゥー教とはどんな宗教かということを端的に表わしている譬え話があって、それが妙に記憶に残ってます。

ある日、村の少年が道端で瀕死の小鳥を見つけた。少年はその小鳥の死を見届けると、なにを思ったか木片で小鳥の周りにぐるりと輪を描いて走っていってしまった。

次にそこを通りかかった、農夫は輪の中の小鳥の死骸を穴を掘って埋葬し、その上に小石を積んだ。

次は、瓶を頭に載せた少女たちが、村の共同井戸に水を汲みに通りかかった。彼女たちは、石の前ではたと止まり、野花を摘んで供え、お祈りをしていった。

こうして、いつしか小鳥の塚は村人の信仰の場となって、ヴィシュヌ神の霊鳥ガルダの羽が落ちたところということになった。

信心深い村の長老たちは、そこに祠を建てることにした。その後、どこからともなくサドゥー(行者)がやってきて、そこに住みつき、祭祀を行うことになった。

やがて、ご利益があるとの評判が立ちはじめ、立派な寺院が建ち、ヴィシュヌ信仰の拠点となった。


この話は、共通の教義もなく、ましては開祖もいないヒンドゥー教(の信仰)が、その教義・教理をいかようにも解釈し正当化していくさまをよく表わしていると思います。よく言えば、宗教の寛容性、悪く言えば、何でもありの世界(笑)。それは仏教でもそうだと思いますが、でも、これからの時代、そういうのってかなり重要な気がします…。

とりわけ、これからはインドの時代(!?)。インド伝統的宗教の精神が正しく紹介されるのは喜ばしいことですね!


そして、それに合わせるかのごとく!?東方学院ではヒンディー語初級、中級が新規開講されるようです。時間も初級が18:00〜、中級が19:20〜で、仕事を終えてからの受講がしやすくなっています。サイトもリニューアルされました。

ご関心ある方は是非!