古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

足の裏についた米粒

寒い日が続きます。先日博士後期課程に進む予定だとここに書いたところ、古本屋辞めて研究者になるのか?と何人かの方から聞かれる…。


いえいえ、私は生涯古本屋です(笑)。


研究者に成れるのに越したことはないですが…そんな簡単な話でないことは承知してるつもりです。


そんなことはともかく、今朝の朝日新聞紙面にニューヨーク市局長のコラムで、「本屋さん考 ネットで買えぬ価値 守る住民」というのを読みました。その中で、その支局長は「この時世に本屋を構えるのは無謀な企て」と思ってたそうですが、近頃は紙の本は無くなってしまうのではないか?ともよくいわれています。でも、私が思うに、いますぐ紙の本が電子書籍に完全に食われることはないと思いますし、両者の共存(というか棲み分け)を受け入れた上で、それらをどうやって売っていくかというのは、売り手である我々書店人にかかっているのだと思います(新刊書店と古本屋という違いはあるにせよ)。そこで古本屋に要求されるのは、本についてはもちろん、学問ならその学問の中身についての知識だと思うんですよね…。


そう考えたときに、古本屋で博士号!そんなのも有りかなと思うようになりました。博士号というと“足の裏についた米粒”などとよくいわれますが、小さな米粒も古本屋にとっては金の米粒になるかもしれません(笑)!?


まだ入学してもないし、とれるかどうかも分からないのにこんなこと書くのも何ですが…(苦笑)。