楞伽経とスリランカ

10月も半ば。今年も残すところ二ヶ月とちょっとになりました。10月に入り、古書業界もいろいろ活気づいてきました。

f:id:furuhon-ya:20141010224413j:plain:right:w200さて、近頃は楞伽経とスリランカ大乗仏教関連についてずっと調べてきました。本としては、定番ともいえるAdikaran、Rahla、Mudiyanse、Gombrichなどのスリランカ仏教史を買い揃え、あとはPTSのディーパヴァンサ、マハーヴァンサとその翻訳である南伝大蔵経の60巻・61巻も揃えました。あとは、いろいろその辺の論文を揃えて、読んでおりました。とりあえず、揃えたものを見ていると、研究意欲が涌いてくるタイプの人間ですが、ともかく、こういう時、自分が古本屋で、いくらかは得した気分になりますね。Adikaran、Rahulaなどの本も仕事の中で見つけ入手できました。

楞伽経とスリランカって、経典の第1章冒頭に「海の中のマラヤ山の頂上にある…楞伽城において」って出てくるので、それをそのまま受け取って、スリランカが舞台だということになるんでしょうけれど、それ以外に何か証拠を挙げれないかと思って調べてきました。とりあえず、一区切り付けて、来月学内の発表会で発表してみるつもりです。

ただ、その「ランカー」というのが、そもそも古代のインドでどこを指していたのか?というのは結構重要な問題かと思います。ランカーはラーマーヤナに出てきますので、そちらの研究者がいろいろな説を出してるようです。それらによりますと、オリッサ州のソネプルに、ラーヴァナの統治が考古学的に実証されたという研究もあるらしく、必ずしもセイロン島(現スリランカ)を意味していないことになるのかもしれません。この辺は重要なところなので、インドにいくつか本の注文を出しているんですが、まだ手元には届いておりません。この辺はうちの図書館にもないし、自腹を切るしかないのですな…(^^;;

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