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近代仏教スタディーズ

4月になり、2016年度もスタート。休学も終えて、復帰しましたが、そんな折、こちらの書籍が出ましたので、早速購入しました。

近代仏教スタディーズ: 仏教からみたもうひとつの近代

近代仏教スタディーズ: 仏教からみたもうひとつの近代

帯文に、「学校では教えてくれない近代史!」とありますが、明治以降の近代日本社会のなかで、陰に陽に影響力を持った仏教の存在を、歴史学、文学、社会学などの諸研究者がそれぞれの切り口で概説されています。近代仏教の定義からまず始まり、そしてそのグローバル性、大学・学問としての側面、メディア面の拡大など、近代仏教の特徴が前半部で解説されます。後半は、この本のなかの白眉とも思われる人脈相関図が詳しく書かれてます。西本願寺系、浩々洞、求道学舎、新仏教、国柱会、ユニテリアン、オカルト、海外仏教者、哲学館系、帝国大学系、女性仏教者・・・などの角度から詳解されてますが、その次のブックガイドとともに貴重なものだと思います。教科書風で読みやすく、秀逸な似顔絵のイラストもそれに華を添えてます。


よくよく考えてみれば、我々現代人が“仏教”に関心を持つとき、その“仏教”というのはすでに「近代仏教」というフィルターを通したものになってます。そもそも「仏教(Buddhism)」という言葉自体、近代の所産というのもありますし。そういう意味で、「近代仏教」という新しい視点を持つことは非常に有益ですし、この本がそのための最良の入門書になることと思います。


本書のブックガイドにも載ってますが、個人的にも非常に参考になったこちらを、あえてここでも紹介させていただきます。

ブッダの変貌―交錯する近代仏教 (日文研叢書)

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明治思想家論 (近代日本の思想・再考)

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近代日本と仏教 (近代日本の思想・再考)

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