古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

思えば12年…

ふと思いましたが、このブログを始めて、もう12年になるんですね。最近は更新頻度も落ちてきてますが…。


はじまりは、2004年でした。


2004年といえば、アテネ五輪東北楽天イーグルスの誕生など、もはや完全にひと昔前。


その時から比べると世の中も、古本業界も、そして何よりこの自分も、だいぶ変わった気がします。


情勢としては、

本が売れなくなった


それに尽きるかと思いますが(苦笑)、


一応何とか古本屋を続けられているだけ有難いというべきかと思ってます。


この先何年続けられるやら…。



途中休学3年など挟みはしたものの、12年かけて、通信の学部3年生に編入してから、博士後期課程までこぎつけました。


博士論文を書けるかどうかはともかくとして、残りはあと1年半というところです。それまでは、このブログも続けなければなるまいと(勝手に)決めていますが…。



私の前に入っていた方々は、皆、博士号を取得されてます。



自分だけ取り残された感が…(苦笑)。



あと1年半で何とか形にできるのか?といえば、


うーん、とならざるを得ないところがもどかしい(笑)。



そんなことはともかく、最近こちらの本を恵贈いただきました。


真っ赤な表紙というのも凄いですね。



冒頭、般若経の研究史があって、そこのところだけ読ませていただく。そのあとは、デルゲ版や北京版よりも古い内容を伝えるロンドン写本のテキストが相違点を含めて提示されてます。


その辺の事情は下記が参考になります。


www.academia.edu


庄司先生はこのたび印仏の学会賞を受賞されましたし、その博士論文が山喜房さんから刊行されてました。すごいことです!!



   八千頌般若経の形成史的研究
      
       庄司 史生 著
       2016年03月 刊
     12,000円(税抜)A5判