古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイデッガーと仏教

先日来、こちらの本を読んでました。とても読みやすかった。ハイデッガーの言う現存在あるいは存在というのは、この著者によれば、刹那滅の生死を繰り返す存在であり、その神秘を認識することこそが、本来的な時間を取り戻すことになるんだ、と。従来は、い…

東西の古代中世哲学

ここにも書きましたが、今週の洋書会には、古代中世哲学の一口ものの出品があり、私もその仕分け作業を手伝っておりました。アクィナスやドゥンス・スコトゥスなどスコラ哲学が主だったのですが、なかにはヘブライ語・アラビア語、インド仏教関係も混ざって…

そろそろ・・・

佛大の来年度の入学案内が出来たようなので、過去問とともに送っていただく。過去問については大体予想通り。というか、筆記試験よりも、むしろ自分の研究内容の方が重視されるんでしょうね。5月くらいから何かダラ〜っとした生活を送っておりますが、そろそ…

アメリカ仏教伝来史

古本業界は6月が年度末。今月から新年度になりまして、今期は二つの市会の運営サイドにかかわることになりました。今週はお休みですが、来週から本格的に始まります。その前に倉庫の整理をしてしまおうと思い、未整理本(特に洋書)を整理しておきました。そ…

起源を問うということ

出たばかりのこちら、早速買いました。『講座・大乗仏教』が出てから30年。その間に進展した仏教学の成果を反映した新たな大乗仏教研究シリーズ。旧版では第1巻「大乗仏教とは何か」1冊にまとめられていた内容を、新シリーズでは3巻にわたって、拡大されてま…