仏教

仏教学への道しるべ

古本屋やってますと、いろいろな方の蔵書を見る機会が多いですが、仏教書の中で割とよく見かける入門書として、大谷大学仏教学会編の『仏教学への道しるべ』(昭和55年刊)があります。これは、平川彰先生の『仏教研究入門』と同じような体裁の入門書で、仏…

立体マンダラ

以前、これとかこちらの画像にあるようなチベットの立体マンダラを見たとき、なんか中国の楼閣のような装飾要素があって、こういう建築物っぽくなるのは中国の影響なのか?と何となく思ってました。もともと、マンダラってバラモン教かヒンドゥー教かで、土…

原典主義とか

早速購入してみました。『般若心経』に関する“最新の研究成果”をふまえた…ということで、ナティエ氏の般若心経・偽経説についても触れられてます。そもそも、“偽経”という言葉には、唯一の固定的原典を正統とするというような含意があって、般若心経のように…

シンクレティズム

先日、ここでご紹介いただいた本、早速読んでみました。 儒教とは何か (中公新書)作者: 加地伸行出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1990/10メディア: 新書購入: 3人 クリック: 40回この商品を含むブログ (28件) を見る恥ずかしながら、儒教について大した…

信仰と学問

こちらの本では、歴史上のゴータマ・ブッダが何を語ったか、『スッタニパータ』の文献批判を通して、明らかにしております。具体的には、SN最古層の第4章・5章と、それ以降の成立とされる1〜3章の古層部分を比較して、両者にどのような関係があるのか、そ…

カトリック聖者伝に変身したブッダ伝

先日、こちらのasin:4122018900を偶然入手しまして、ちょっと読んだだけでも面白かったので、大乗涅槃経についてのレポートにとりかかるはずが、ついついひき込まれてしまう(笑)。仏典の中の説話が、例えば中世日本文学に出てきても別に驚きはしませんが、…

偽経

先日、知人の方に面白いよと薦められ、私も入手して読んでみました。 ジャン・ナティエ著 「『般若心経』は中国偽経か?」 工藤順之 吹田隆道訳 三康文化研究所年報 第37号(2006年)所収 もとは、下記の英語版のようです。 Jan Nattier, "The Heart Sutra: A…

科学と仏教の接点

昨日は駒場の方で、「科学と仏教の接点」という公開講座があったようですね。実は3日前くらいにそのことを知ったのですが(笑)、もともと昨日は予定があって、行くことは叶いませんでした。あるいは、要予約ということですので、私が知った時点で既に定員…

自灯明・法灯明

これもスクーリングで仕入れたネタ(笑)。大般涅槃経の自灯明・法灯明について。 ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫)作者: 中村元出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1980/06/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (27…

仏典リテラシー

昨日でスクーリング前半が終了しました。講義の最後に試験が行われ、学部のときのように、終わってからのレポートというのではないので、その分楽かもしれませんね。 さて、今回の講義で強く思ったのは、仏教って、古くて新しい問題が結構あるんだな、という…

クリスマスと弥勒菩薩

時節柄、最近こういう記事を読ませていただきまして、へぇーと思いました。「クリスマス=弥勒菩薩の誕生日」という説がこれから定着していくかどうかは???ですが(笑)、もうちょっとそれらしい裏づけがなされれば、面白くなっていくと思います。私自身…

大乗仏教の誕生とキリスト教

今日は仕事の日です。先日の大市での落札品を古書会館から持ってきて、整理する。哲学・心理系の新刊に近い状態のものと、何故か洋書、あとは古い哲学書(新カント派の訳書とか)の口などなど。仏教書も少しあります。それはまた後ほど。さて、仕事中に見て…

『世記経』

長かったスクーリングも終わり、9日ぶりに帰京。今回のスクーリング講義の中の話で面白いと思ったのは『世記経』という経典について。現代語訳が出てますんで、図書館でコピーして一昨日から読んでおりました。『世記経』の内容は(今風に、また少し大袈裟…

チベット大蔵経

新入荷本です。 東大文学部所蔵本のデルゲ版チベット大蔵経 論疏部 中観部(DBU Ma)、そのうちの9冊ばかり(中観部は全部で17冊あります)。サイズはA4横判です。17冊セットはすでに1セット在庫してます。 こちらは影印版ですから、本物のお経…

仏教と数字

一応、今暗記ものの勉強してるんですが、仏教に出てくる用語は何だか数字がらみが多いですね。三学、三乗、三法印、三明、三界、三毒、三業、三宝、三蔵、三賢、三衣、三千大千世界、三世実有、三身、三阿僧祇・・・と三だけでも結構あります。 四についても…

大乗仏教周辺地域起源説

先日のスクーリングで取り上げられました『南海寄帰内法伝』ですが、その中に、7世紀に義浄が訪れたナーランダ寺に於いては、大乗と小乗は混ざり合って、両者の区別がないほどだという記述がありました。また、中国で大乗が広まっているのに対し、北インド…

最近、読んでる本

縁起と空―如来蔵思想批判作者: 松本史朗出版社/メーカー: 大蔵出版発売日: 1989/07メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (4件) を見る最近は、ちょこちょこと本のつまみ食いばかりしてます。読みかけの本を数冊脇に押しのけて、この前の連休あたりか…

大乗起信論のテキスト

現在、『大乗起信論』を読んでいるんですが、基本的なテキストとしては、真諦訳・実叉難陀訳ともに大正蔵に収録されておりますが、岩波文庫版の宇井伯壽訳註『大乗起信論』を使っております(新刊としては、入手不可のようですが・・・)。そちらは高麗本、…

インド人の想像力

仏教を勉強してると、インド人の誇大な考え方についてよく笑ってしまいます。例えば、「劫」という単位。想像を絶する長さ、ということですが、1劫が具体的にどれだけの長さかという譬えで、インドらしい譬えがあります。インド人の王様が象に乗って一日軍…