古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

書籍・雑誌

ついに!

以前、こちらでも取り上げた(参照)こちらの本の改訂版が発売されました。元版の方は、本名を伏せて二畳庵主人著となっていたのが、新版では本名も併記されてます。覆面を脱いだというわけですね^^;漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 (講談社学術文庫)作者: …

唯識仏教辞典

先日、新刊書店に立ち寄って発見しました。唯識 仏教辞典作者: 横山紘一出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2010/10メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (2件) を見る 出版社のページはこちら。 特徴としては、難解とされる『婆沙論』『倶舎論…

三蔵法師の謎

出たばかりのこちらの本を、通勤電車内で読みました。これは9月23日に放送される番組(参照)の内容をそのまま書籍化したもの。三蔵法師の謎として、3万キロにも及ぶ旅費の資金はどこから出ていたのか、あるいは、玄奘はスパイだったのか?などなど、色々謎…

漢文と東アジア

相変わらず残暑厳しい日が続きます。今日、書店に寄ったついでにこちらの本を見かけ、購入してしまいました。漢文と東アジア――訓読の文化圏 (岩波新書)作者: 金文京出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/08/21メディア: 新書購入: 3人 クリック: 53回この…

『般若心経』成立史論

更新がすっかり週一ペースになってしまいましたが(汗)…、相変わらず暑い日が続きます。私の方は、今日・明日と夏休み。夏休みは1週間あるのですが、分散して取ることにして、9月のシルバーウィークあたりにも残りを取る予定です。 さて、先日書店でこちら…

そろそろ買うか…

4月から刊行されてる新アジア仏教史ですが、最新刊は中国・隋唐時代でした。中でも、インド仏教の中国的変容、とりわけ地論宗・摂論宗、大乗起信論から華厳宗の形成と禅宗の形成あたりは、自分の関心とも重なるところで、そろそろ買おうかな…という感じです…

ダライ・ラマの中論講義

連日、いかんいかんと思いつつも夜中にサッカーを観てしまう日々で、ブログの更新も儘ならず…(苦笑)。そんな中、中間発表の配布資料の作成は何とか終わらせました。あとは時間内に発表をまとめるということへの準備でしょうか…。 さて、ちょっと前に買った…

敦煌・莫高窟

昨日、仕事の帰りに書店に立ち寄って、偶然見つけました。ナショナル・ジオグラフィック6月号に敦煌の莫高窟が特集されております。内容はこちらです。私もいつか是非行って見たいんですが、今では年間50万人以上の人が訪れるそうです。それだけの人間が訪れ…

死者の書(岩波文庫)

今日書店にて見つけました。安藤礼二氏による注解を伴った『死者の書』が続編と「口ぶえ」を伴って文庫化される。何といっても、昭和18年刊の初版と同じこの表紙のデザインがいいですね。この「オシリスの霊魂」は、大正9年に英語からの重訳で出版された世界…

仏教の身体感覚

本日、書店で見かけて購入。修論執筆の息抜きに、通勤電車内読書といきますか。仏教の身体感覚 (ちくま新書)作者: 久保田展弘出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/05/08メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る 仏教は、呪術性…

新アジア仏教史

昭和40年代後半から50年代初にかけて刊行された佼成出版社『アジア仏教史』の新版が今月から刊行されております(参照)。今月は第1巻「インド1 仏教出現の背景」と、第9巻「チベット須弥山の仏教世界」の2冊みたいです。来月から毎月刊行されるようです。旧…

いよいよ

『広説 佛教語大辞典』の縮刷版が今年の6月に刊行されるそうです(参照)。 となると、今まで入荷するとすぐに売れてしまってた全4冊本の古書価も下がっていくのでしょうか。定価7万円超で、且つ、すぐに売れるという、仏教書においては、ある意味ドル箱的存…

現代霊性論

ちょっと息抜きにこちらの本を買ってみました。とりあえず、「スピリチュアルブームの正体」「日本の宗教性はメタ宗教にあり」などの部分を読んでみましたが、『不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者 (新潮選書)』と重なる部分があるな、という印象でした。…

空の思想史

前回、三性説を持ち出したついでにこちらの本を何となく手にとる。「空」という概念も時代と場所によって色々な意味を持ち、それを視点にして仏教史を捉えてみると面白いよというのが本書です。もともとインド人の考え方として、基体(ダルミン)と属性(ダ…

仏教と資本主義

先日こちらの本を通勤電車用にブックオフで購入。『二十世紀を見抜いた男―マックス・ヴェーバー物語 (新潮文庫)』を書かれた方の本。ウェーバーが指摘した、西洋において資本主義の原動力のようなエートスが日本中世にも存在したのではないか?それは、行基…

唯識思想の形成と展開

先日ここでも書きました勝呂信静先生の論文集(第一巻)ですが、今日山喜房さんに行って現物を確かめてきました。各雑誌類に発表した論文を集めた形で、春秋社『初期唯識思想の研究』とは別物ですね。アマゾンをはじめネットではまだ詳細情報が分かりません…

正倉院

今日から正倉院展も始まったようですが、それに合わせたかのように(!?)、こちらの新刊が出たようです。今日書店に行ったら平積みされてました。【送料無料】正倉院ガラスは何を語るかジャンル: 本・雑誌・コミック > ホビー・スポーツ・美術 > 工芸・工作 …

復刊情報とか

以前から人伝に聞いていたのですが、いよいよ、『仏のことば註』(全4巻)と別巻『仏と聖典の伝承』が復刊されるようです(参照)。今まで古書では全部で24、5万してまして、うちにも3冊セットのがありますが、値段を下げなければなりませんねぇ(汗)。その…

河口慧海著作選集

うしお書店から出てました河口慧海著作集は、品切れとなってましたのでお探しの方も多いかと思いますが、この度新たに慧文社という出版社から「著作選集」が出た模様です。 在家仏教 河口慧海著作選集 1作者: 河口慧海,日高彪出版社/メーカー: 慧文社発売日:…

世界は分けてもわからない

話題の新書を立ち読み。生命を分子レベルまでいくら分けても、生命は理解できない、しかし、分けなければ人間は理解できない・・・という無限遡及のような問題がそこにはあるんだと思います。要素還元主義的な機械論的生命観に拠って立って、今の脳死とか臓器移…

仏教・言語ゲーム

最近は通勤電車内読書の感想レポートと化しつつある本ブログですが(笑)、まだまだ懲りずに、7月に出た橋爪先生によるヴィトゲンシュタインの言語ゲーム入門書を読んでみました。 橋爪先生の本は、『はじめての構造主義 (講談社現代新書)』を18歳の時読んだ…

買った本とか

以前インドへ注文を出していたこちらの本がようやく到着。6,000円弱。日本の鈴木学術財団から昭和40年頃に出た『梵文楞伽経 梵漢蔵索引』のインド版リプリントですが、元版は古本で数万円するんで、こちらを注文したというわけです。 Author Name: D.T. Suzu…

仏教瞑想論

久しぶりに読書の話題。体調も復活し、本を(集中して)読めるようになり、先日買ったこちらの本を読む。 仏教瞑想論作者: 蓑輪顕量出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2008/12メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るすでに出ている…

積読行きですが…

今日は外出ついでに書店に行って、最近出た気になる本をいくつか立ち読みする。日々是修行 現代人のための仏教100話 (ちくま新書)作者: 佐々木閑出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/05/09メディア: 新書購入: 12人 クリック: 44回この商品を含むブログ (…

ことわざで学ぶ仏教

通勤電車用に買ったこの本には、「一富士、二鷹、三茄子、四葬式、五雪隠」(笑)など、知らないことわざが多く載っていて、面白く読ませてもらう。 塵も積れば山となる、とか日常よく使うものも、もとを糾せば仏教に行き着くわけです*1。唯識なんかでも、外…

蔵梵辞典

昨日開幕した阿修羅展ですが、初日の午前中で早くも例のフィギュアは売り切れとのこと*1。やっぱりなぁ…(笑)。拙ブログにも「阿修羅展+フィギュア」等で検索されて来られた方が何人かおられるようですが、狙ってる方は多そうです。なんせ、あの海洋堂の原…

神々の沈黙

以前から人に薦められ、気になってはいたこの本。たまたま新入荷の山の中に入ってて、少しずつ読みはじめる。ほとんどの頁にびっしりと線引きがされてるけど、これじゃ売り物になりませんな…(笑)。 人類に意識が生じたのは、言語能力を持つようになった300…

大拙・英訳 楞伽経

モチラル社新刊・再版ニュースで、鈴木大拙・英訳の楞伽経です。 Title: The Lankavatara Sutra A Mahayana Text (Tr. for the first time from the original Sanskrit)by Daisetz Teitaro Suzuki ISBN(Hardbound): 8120816552, 9788120816558ISBN (Paperbac…

悩ましい…

定額給付金も支給される見通しで、何の本を買うか今から悩ましい状況になっておりますが(笑)、さてさて、気になる書籍をいくつか。まずは、ミヒャエル・ハーンというドイツの方の古典チベット語文法書。こちらは仏教学者が書かれた最近の(といっても10年…

モーチュアリー・タブレット

先日来、新聞広告等にも結構載ってますこちらの本。詳細は出版社の方でご確認ください。 お位牌はどこから来たのか―日本仏教儀礼の解明作者: 多田孝正出版社/メーカー: 興山舎発売日: 2008/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見…