古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

雑感 その三

チベット語ですが、昨日で今年度の授業が全て終了しました。

この1年、こちらで、初めてチベット語を学んできましたが、動詞のところ(表現位相のところとか)はあんまりよくわかりませんでした。私が聞いたところによりますと、東京にある仏教系の大学では、山口先生の本以外ですと、例えばプリントを作ってそれで毎回授業をするとか、あとはこちらとかを用いてるそうですね。それらに比べて山口先生の本(特にasin:4393101510)が一番詳しいのかな…と思いますが、皆さんどういう風に勉強されてるんでしょう?何となくそういうのが気になりました。

例えば、サンスクリットの場合、初等文法をマスターするのにはゴンダの本が定番としてあると思いますが、チベット語の場合は教える先生によって違うみたいですね。

初心者のための 独習チベット語文法
こちらもありますが、残念ながら現在は品切れのようで、私はまだ未見です。昭和50年くらいに出た薄い元版の方は見たことありますが…。増補改訂新版は巻末に練習教材としてアティーシャの『菩提道灯論』が載ってるようですね。

ちなみに、山口先生の文法書については、袴谷先生による書評*1(紹介)があります。

文法をマスターするにはもう1年、東方学院にお世話になろうかなぁとも思います。テキストの例文を一通り見ていったら、それだけでもかなり勉強になるんじゃないかと思います。

*1:ブラウザによっては完全に表示されないかも。IEなら問題ないようですが…。