古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

スリランカ展

携帯メールから失礼します。今日は上野の国立博物館で開催されているスリランカ展に行ってきました。日曜の午前中とはいえ、以前の薬師寺展の時に比べて結構空いていたので、ゆっくり見させていただきました。展示品は仏像や仏足石など彫刻物が中心でした。
そんな展示品の中で目をひいたのが黄金版の貝葉・二万五千頌般若の断簡です。古代シンハラ書体のサンスクリットで書かれてるとのこと。スリランカといいますと上座部仏教というイメージがありますが、初期大乗仏教から密教までもが伝えられていたようです。シンハラ書体というのが私には判読出来ませんが、スリランカで大乗仏教がどのように広まったかを示す貴重な資料のようですね。聞くところによりますと、その黄金版の般若経断簡が日本で展示されるのは88年のつくば万博(スリランカ館)以来だそうです。当時私は中学1年生(笑)。万博には修学旅行で行った覚えがありますが、全く記憶に残ってませんねぇ…。
いずれにせよ、そういう意味では日本で目にするのは珍しいのかもしれません。

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