古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

梅雨入りしたみたいで

ちょっと蒸し暑くなり、坂道の多い本郷ですので、古書会館への自転車の往復だけでも、少し汗ばむようになりました。7日の日曜は護国寺に佐々井秀嶺さんの講演を聞きにいこうと思ってたんですが、事情があって断念してしまいました。今日はその講演を聞きに行った知人の方と話して、色々お聞きする。この講演もいずれは書籍化とかDVD化とかするのでしょうか?ま、それを待つとしましょうか…。


勉強の方は中間発表のレジュメをおおよそ作成し終える。あとは、15分という発表時間内にどれだけ効率よく内容を盛り込むかという点を考えて修正しようかと思います。初めはどうしても、あれもこれもとなってしまい、分量が多くなってしまいますが、どうみても15分じゃ無理かとなって(笑)、内容を整えなければ…という状況です。


空海 塔のコスモロジーさて、先日来、話題にしてるこちらの本、通勤電車内で、ざっと読ませていただきました。読みやすいんで、ざっくり読めます。マンダラっていいますと、複雑な理論もあり、本も色々あり、私のような専門じゃない者にはよく分からないところも多いと思いますが、こういう本を読みますと、あぁそうなんだ、と頷くところも多いです。


マンダラは塔である、確かにそうなんでしょうけど、聞くところによりますと、お経とか儀軌書とかにそう明記してる記述はないようなんですね。ま、だから仏教的にそう明言するというのは難しいところもあるんでしょうけど、汎文化的な視点で捉えるというところは、目から鱗のような感じでした。そういう面で、エリアーデの宗教人類学的な視点とか、ユングの深層心理的な側面も面白いとは思いますね。


両界曼荼羅の誕生

両界曼荼羅の誕生


この本と比較すると面白いよ、と知人に薦められました。