古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

ローマ数字

今日は朝から洋書会の日。直前に数学書の一口が出るとの連絡をもらい、古書会館へ。着いたら、まず、同業者向けのメールマガジン用に、どんなものが出てるかチェックし、ブログへも掲載する。ある著名な数学者の方の蔵書ということで、ユークリッドの全集(グレゴリー版,1703年)や『原論』(1591年)などのほか、イソップ物語(1668年)など趣味でもってらしたと思われます稀覯書も多く含まれてました。

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ところで、刊年はローマ数字で印字されてますが、「CIↃ IↃ XCI」となってます。大体1000はMで表記されることが多く、1591ならMDXCIとかになりますが、「CIↃ IↃ」という見馴れない表現に最初は戸惑う(笑)。


ローマ数字(Wikipedia)

ローマ数字(Cyber Librarian)


ローマ数字といえば、減算則があってややこしいですが、思えば洋書会へ出させてもらうようになった10年くらい前に、先輩から教わったのを覚えてます。それに古い本を扱うにはラテン語も読めなきゃならんと言われたのも覚えてますが、そのうちに…と思ってるうちに現在に至ってます。早いものです。