古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

関口存男

今日の洋書会は特選市。うちの店からもわずかばかり出品する。そのなかで辞書を集めた一点(ロット)がありましたが、あいにく1枚も入札がなされず、取引不成立。実はその山のなかに、背表紙がちょっと壊れ、状態があまりよくないものながらも関口存男のドイツ語学書が入っていました。状態が悪いので、店で売るのもどうかと思い市場へ出したのですが、そういう状態なためか?入札がなされなかったというわけです。最近は関口存男著作集というのがオンデマンドで出てますので、てっきり著作集に収録されているのかと思ったら、入ってなかったのですね、こちらの本。


冠詞 復刻版 第1巻 定冠詞篇もっとも、今回の本は、こちらのような新装版ではなく、元版(昭35年)ではありましたが。結局、市会終了後に、某有名書店の大先輩に買っていただいたのですが、新刊定価は1冊5万、3冊で15万。やっぱり自分のとこで売ればよかったとか、後悔してもはじまらないという…(笑)。関口存男の本は人気が高く結構売れますからねぇ。





関口存男の生涯と業績 POD版

関口存男の生涯と業績 POD版


この本は読んだことありませんが、生涯一度も渡独せずして極めて高度なドイツ語能力を身に付けた天才の“伝説”を知る上では不可欠のようですね。ドイツ語のみならずフランス語、英語、スペイン語、ロシア語、北欧諸語、ラテン語、ギリシャ語、サンスクリット語などなど各国語をマスターしていたとも言われる方の勉強方法は、とりわけ語学勉強に限らず、広い意味での勉強方法として参考になることは大きいかと思います。


ちなみに、『関口・新ドイツ語の基礎 CD付 復刻版』はGoogleブックスで見れます(参照)。