古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

唯識思想の形成と展開

先日ここでも書きました勝呂信静先生の論文集(第一巻)ですが、今日山喜房さんに行って現物を確かめてきました。各雑誌類に発表した論文を集めた形で、春秋社『初期唯識思想の研究』とは別物ですね。アマゾンをはじめネットではまだ詳細情報が分かりませんので、その内容を記しておきます。先日の新聞広告を転載するだけなんですが…。

・アーラヤ識の語義
・マナ識の形成
・唯識無境
・三性説の構造
・成唯識論の三性説
・二分依他性説の成立
・影像門と本質観念
・世親唯識三十頌の解釈
・護法の唯識説
・中辺分別論の玄奘訳と真諦訳
・唯識説の発展
・唯識説の無我と我論
・二取と二分論
・瑜伽論・大乗荘厳経論・摂大乗論等から唯識学派の開祖「弥勒」に対する新解説
・唯識説による真理概念
・縁起説
・仏陀観
・証悟
・唯識と法性
・『瑜伽論』摂决択分における五事三性説


いくつかコピーして持ってる論文もありますが、やっぱりこれは買わなければならないでしょう…。ちなみに『勝呂信静選集』第二巻は法華経関係の論文集のようです。


キェルケゴール法然のレポートも終わり、そろそろ自分の研究に没頭したいと思う今日この頃ですが、実はまだもうひとつ残っていたりするんですよね(笑)。去年の年度末・締め切りに間に合わなかったものです。ま、それで計9科目のレポートすべて完了です。一つあたり、3,200字が2本ですから、合計57,600字。原稿用紙にして144枚分。修士論文一本(よりちょっと多めかも)書いたようなもんですねぇ…。