古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

中間発表会とか

昨日は今年2回目の中間発表会のため、京都の本学へ。私自身、発表はしませんでしたが、先日提出した草稿の件で、少し質問がありましたので行ってまいりました。和訳でいくつかおかしいところがある他は、大体OKとのことで、清書許可をいただけそうな感じでした。私の方から質問させていただいたのも、その和訳のこと。安井訳が、梵文を普通に訳すとそうはならないよなぁというところが結構あるので、とくに「偈頌品」中で気になっていたところを二、三質問させていただく。結局、これからはチベット訳を参考にしつつ、その辺りをもう一度チェックしていこうかという感じです。


さて、先日こちらの本が出た模様。マニ教入門書としては、ミシェル・タルデューのクセジュ文庫がありますが、日本人による入門書が欲しいなと思っていたところでした。これは買いでしょう。

マニ教 (講談社選書メチエ)

マニ教 (講談社選書メチエ)

ゾロアスター・イエス・仏陀の思想を綜合し、古代ローマ帝国から明代中国まで東西両世界に流布しながら今や完全に消失した「第四の世界宗教」。「この世」を悪の創造とし全否定する厭世的かつ魅力的なその思想の全貌を、イラク・イラン、中央アジア、北アフリカ、ヨーロッパ、中国に亘りあまねく紹介する世界初の試み。