古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

安藤礼二氏による西田哲学入門

西田幾多郎 (KAWADE道の手帖)ちょっと前から西田哲学の入門書を読みあさり、何かひっこみがつかなくなってしまったかのような気もいたしますが、その中でよかったもののご紹介。こちらは安藤礼二氏による「はじめての読者のための西田哲学入門」が収録され、また、檜垣立哉氏と小泉義之氏による対談もあって、それだけでもと思って買って読んでみました。


安藤氏の文章は、西田が生まれた時代、『善の研究』が生まれた時代背景、そして、鈴木大拙を介して繋がる、マッハ、ジェイムズ、パースという欧米の哲学との関係などが分かりやすく書かれていて面白かった。安藤氏ならではの西田哲学入門書ということで、これは買いです!


今はこういういいものがあるんで、私も『善の研究』にチャレンジ!ということで、読む時間もないのに買ってしまう(笑)。それはそうと、西田の文章、今は青空文庫でも読めるんですなぁ。

善の研究 <全注釈> (講談社学術文庫)

善の研究 <全注釈> (講談社学術文庫)