古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

入門書各種

ちょっと前から、インド仏教の入門書をいろいろ読み漁ってます。歴史・思想の両方をコンパクトにまとめたものはないだろうか?そういう感じでいろいろ探しておりました。平川インド仏教史が定番なのは分かるのですが、2分冊で結構な分量なんで、持ち運びに不便です。それを1冊に凝縮したようなものはないかなというわけなんです。といって、凝縮されすぎても困るのですが(苦笑)。


いろいろあたってみましたが、“仏教入門”としては、少し古いですが、やはりこれかなという気が…。

仏教入門

仏教入門


思想面では、こちらがコンパクトにまとまってると思います。私は元版の放送大学のテキストを持ってますが、ちょっとコンパクトすぎるかなぁ…というのが玉に瑕。

思想としての仏教入門

思想としての仏教入門


ともに唯識がご専門の先生なために、釈尊から唯識までで終わってますが、下記もよくまとまっていると思います。

インド仏教の歴史 (講談社学術文庫)

インド仏教の歴史 (講談社学術文庫)

仏教思想へのいざない―釈尊からアビダルマ・般若・唯識まで

仏教思想へのいざない―釈尊からアビダルマ・般若・唯識まで


歴史的流れを掴むにはこちらも参考になると思います。インドについては、ちょうど平川本1冊分ではあるのですが、思想的にはちょっと物足りない気も…。

仏教史 1 (世界宗教史叢書 7)

仏教史 1 (世界宗教史叢書 7)


新書という形ではasin:4004121507とかasin:4004301033をはじめ、いろいろありますが、こちらが簡潔にまとまっていてよさそう。古くて新刊では手に入らないみたいですが。

インド仏教思想史 (レグルス文庫 (46))

インド仏教思想史 (レグルス文庫 (46))


同様な本にasin:4476010628がありますね。


平川本をもっとコンパクトに…と思って、結果的にそれ以上の分量を読む羽目になってしまいましたが(笑)、結局のところ、自分でノートをとり、それをまとめていくのが一番なのかもしれませんね…。それに気付けたのが収穫です。