古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

一年の回顧

今週は風邪をひいてしまい、辛い一週間となりましたが、そうしてる間にも今年もあと1週間となってしまいました。今年は歴史に残る大災害があって忘れられない一年となりましたが、個人的にもいろいろ大変な一年でした。30代後半にもなりますと、いろいろな難問が一気に降りかかってくる感じで、特に今年後半はそういうのの連続で、勉強どころではなかったというのが正直なところです(汗)。


仕事の方では、何か今までのやり方というのが通用しなくなってきたんだなと感じることが多かった一年でした。本の価値の暴落という負のスパイラルのなか、そこからどう解脱するのか?その模索はしばらく続きそうです。「この本、昔は高かったんだよなぁ」というのは古本屋がよく言う言葉ですが、結局、昔なんて知らない方がいいんだ…そう思うことが多かったですね(笑)。仏教書でいいますと、今年は何といっても法蔵館の復刊シリーズが一番のニュースでした。『中国隋唐長安寺院史料集成』などはその最たるもの。あとは、深浦正文著『唯識学研究』のオンデマンド版というのもある意味衝撃的でした。これも以前は高価でしたが、何故か(市場に)よく出てくるなぁと思ってたところでのオンデマンド化だったので、そういうことだったのか!という別の意味での驚きもありました。とりあえず、この機会に私も深浦本を買い求めて、来年は読んでみようと思ってます。

その前に本棚の肥やしとなっているこちら(左の方)を読まねば!


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来年は、景気もそうですが、個人的にももうちょっと良い年になってくれるとありがたいですねぇ…。今年はあまり勉強できませんでしたが、やるべきことはもう決まってるので、来年はただそれをやるのみ!と最後に決意したところで、よしとしましょう。ともかく、本年も一年間拙ブログをお読みいただき、ありがとうございました。