古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

本のご紹介

『世親唯識説の根本的研究』という本。こちらは、昭和12年に元版が出てますが、昭63年に付録を伴って、増補新版として出ています(「仏教人間学としての」という副題もついて)。飛鳥書院て、聞きなれない出版社だと思ったら、お寺さんのようですね。付録というのは、画像にもある通り、「梵漢和対照・唯識論原典」という小冊子で、唯識三十頌と二十論が、梵漢和対照で収録されてるもので、勉強するのにも、ちょっと参照するのにも持っていると便利です。どうせなら、蔵訳も付けてもいいのかなという気もしますが…。


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三十頌といえば、twitter上で、唯識三十頌のbotというのまであるんですよねぇ。

元版の方は、結構持ってる古本屋さんが多いと思いますが、増補版の方はそれほど見かけることもないので、見つけたら是非!自分の店の商品をPRするのも気がひけますが…(苦笑)、私も、店のとは別に個人用に入手したいところです。