古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

Sanskrit Syntax

新・サンスクリットの実践―実例文で学ぶサンスクリット文の読み方先日twitterでも、ここでも紹介しましたこちら、早速購入しました!

内容は、サンスクリットの構文、語法について、例文を挙げて解説するというSanskrit Syntax(統語論)です。記述の順序は、前著『新・サンスクリットの基礎』の順序に倣っているようです。同様な内容の和書としては、『サンスクリット語の構文と語法―印欧語比較シンタクス』がすでにあるわけですが、それよりも例文の量、解説の詳解さという点で、数段上を行ってる感じを受けました。二宮本をまだ読破してない私にとっては、今すぐ買う必要もないのですが、二宮本は携帯用として、こちらは自宅用とすることにしましょう。私はSpeijerのは持ってないのですが、やはり日本語で書かれた、これだけの本が出るとSpeijerのは買わなくてもいいのかもしれませんね。


ところで、巷でよく言われる1万時間の法則というのがあります。1万時間頑張ればその道の天才やプロになれるというやつ。前世がインド人でもなかったであろう私が(笑)、サンスクリットについてあとどれくらい時間をかければプロと呼ばれるようになるのか?

考えてみれば、私が東方学院で学び始めたのは2005年4月。それからもうちょっとで8年経ちますが、その間どれだけの時間を費やしたか?といわれると、非常に心許なくなってくる気がします。1日2時間毎日やったとしても、1年で730時間。8年で5840時間。8年間毎日欠かさずやってませんので(苦笑)、せいぜいその3分の1としても、1,940時間。1万時間の5分の1にも満たないのです!

あと、8,000時間か。二宮本とこの菅沼本、さらに『サンスクリット講読〈インド思想篇〉』を読破してすこし縮められたとしても、まだまだですねぇ…。愕然(笑)。


ところで、サンスクリット講読の仏典篇は本当に出るのでしょうか?こうして、菅沼先生の新刊が出る度に、もうすぐ出るのではないか?そう期待して待っている方々も(私も含めて)多いと思いますが、どなたかその辺の事情にお詳しい方、是非教えてください!