古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

次の論文構想を練る

相変わらず写本を読んでますが、これだけヴァリエーションがありますと、読みやすいものとそうでないものとがでてきます。

 

なかでも、写真の画質が荒く文字も不鮮明、そして文章もよく分からない…というのは読みづらいですね😅

 

例えば、アヌスヴァーラが抜けていることがよくあるんですが(要は点があるかどうか)、もともと鼻音や歯擦音は混乱して用いられていて、その辺も読みづらい。いずれにしても、単体では読みづらいので、他の写本と照らし合わせて読めるかなという感じです。

 

先日手に入れた龍大のは字体も含めて読みやすく明快です!

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さて、今週末の中間発表会用にまとめたものはそれで一つの論文にして、その次の論文構想に取り掛かってます。写本を読んでいく中で発見した事例を手掛かりとして。これは自説にとって重要な論拠となりそうな事案なので、きちんと仕上げないと…。これこそわざわざ沢山の写本を集めた理由でもあるわけなんで…。

 

まだ、ドイツのネパール写本は見れてないのですが、どういう展開が待っているかは今後の楽しみですね。