北緯35度

現在取り掛かっている最後のレポートは中央アジア仏教写本についてです。大英図書館に保管されているスタイン・コレクションについてと、大乗涅槃経の梵語写本断簡について。最近そのテキストを読み返す傍ら、色々と濫読しておりました。


【送料無料】ブッダの謎まずは、ブッダは西アジアからやってきたというこちらの本。ブッダばかりか、『ラーマーヤナ』も『マハーバーラタ』もメソポタミアが舞台とか。うーん…確かに、仏教は西アジア世界との接触があって、そこから色々取り込んでいったものは大きいと思いますが、すべてがメソポタミアから始まったというのにはやはりちょっと無理があるような…(笑)。般若経がギリシアの智慧(ソフィア)とかグノーシス主義と関連があるというのは聞いたことがありますが。




仏教文化の回廊続いては、極楽浄土や弥勒菩薩観音菩薩の起源について興味深い見解を示しているこちらの本。極楽の起源については、『極楽浄土の起源―祖型としてのターク・イ・ブスターン洞 (1984年)』という本も書かれてますが、弥勒菩薩については、クシャーナ朝時代のパルティアの仏教徒であるユダヤ商人のメシア思想にその起源を求めてます。


こういうヘレニズムとしての仏教というのには結構興味があって、早くレポートを書かねばと思いつつも、脇道にそれ、なかなかレポートが進んでいないという状況です(笑)。日本の仏像の源流ともいえるバーミヤン遺跡が、京都や鎌倉と同じ北緯35度にあるというのも何か興味をそそりますが、北緯35度といえば、中国の洛陽、西安、ギルギット、カブール、ペルセポリス、アッシリア帝国のアッシュール、クレタ島などいずれも遺跡があるような古い文化都市ばかりが集中します。まさに東洋の文化線と呼ばれる所以なのかもしれませんね!?