古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

2016-01-01から1年間の記事一覧

Schmithausen Collected Papers Vol.1

今年もいよいよ押し迫ってきました。 仕事は昨日まで。店は28日まででしたが、昨日はちょっとお客さまのところへ出張。今年の仕事はこれで終わり。 先日、『印仏研』と一緒に、来年3月発行の大学院紀要の初校が来る。枚数オーバー、1ページ分削除要請・・・(笑…

古代金属国家論

先日、書店に立ち寄った時にこちらの本を見つけ、立ち読みで読み終えちゃうくらいの薄い本でしたが、内容が内容なだけに買っときました。 古代金属国家論 (立東舎文庫) 作者: 内藤正敏,松岡正剛 出版社/メーカー: リットーミュージック 発売日: 2016/11/18 …

写本を読む

今、写本を読んでます。 まず、その文字に面食らい、慣れるまで時間を要しましたが、その文字を解読して、複数の写本と比較して、さらにチベット訳、漢訳とも比較して校訂テキストを作らねばなりません。私が読んでいる経典は今からおよそ100年前に、当時入…

近代仏教といえば…

最近読んだ本としては、以下のものがあります。 入門 近代仏教思想 (ちくま新書)作者: 碧海寿広出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/08/04メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る明治になって西洋哲学が流入してきたときに、日本人がどのように…

思えば12年…

ふと思いましたが、このブログを始めて、もう12年になるんですね。最近は更新頻度も落ちてきてますが…。 はじまりは、2004年でした。 2004年といえば、アテネ五輪、東北楽天イーグルスの誕生など、もはや完全にひと昔前。 その時から比べると世の中も、古本…

高崎先生の英文著作選集

先月末が〆切の大学院の紀要ですが、何とか書き上げました。これで論文は紀要1本、印仏研2本ということになります。履修要覧をめくってみますと、一応これで博士論文の提出要件はクリアされてることになりますが…。 印仏研は短いので、あと2本は書きたいとこ…

印仏学会、ポスト平川彰時代の仏教学のゆくえ

こちらを更新するのはすごい久しぶりです! 先日、9月3日・4日と、東大で印仏学会が開かれました。 3日は店を開けていたのですが、おかげさまでいろいろとお買い上げいただきました!毎年東大でやってくれないかなぁと、正直思ってしまいましたよ…(笑)。 …

漱石とインド哲学

今年の印仏学会の案内が届きました。実は私も発表の申し込みをしたのですが、応募者多数ということで、叶いませんでした…。 今年のパネル発表、「インド仏教研究の未来―ポスト平川彰時代の仏教学のゆくえ」がやはり人気でしょうか。Zimmermann先生、佐々木先…

古代日本にインド人は来ていたのか?

先日、たまたまこちらの本を見かけました。大野先生の一大論考です。弥生文明と南インド作者: 大野晋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/11/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る日本の弥生時代に、南インドの巨石文化が海上の道を通っ…

インド論理学研究 第8号

昨日山喜房さんの前を通りかかったら、あの見覚えのある、青い表紙の論文集が積み上がってるのが見えました。今回は松田先生の還暦記念号だというのを聞いていましたが、内容の方も諸先生方の注目すべきものがいろいろ収められていましたので、買ってしまい…

日本語で哲学する

以前から継続して読んでいたこちらの本、やっと読み終わりました。再発見 日本の哲学 和辻哲郎――人格から間柄へ (講談社学術文庫)作者: 宮川敬之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/09/11メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 和辻の著作は様々な領域…

近代仏教スタディーズ

4月になり、2016年度もスタート。休学も終えて、復帰しましたが、そんな折、こちらの書籍が出ましたので、早速購入しました。近代仏教スタディーズ: 仏教からみたもうひとつの近代作者: 大谷栄一,吉永進一,近藤俊太郎出版社/メーカー: 法藏館発売日: 2016/04…

神々の闘争 折口信夫論

ひと段落ついたので、息抜きの読書。神々の闘争 折口信夫論作者: 安藤礼二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/03/28メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る言語情調論 (中公文庫)作者: 折口信夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/09メディ…

これからのエリック・ホッファーのために:在野研究者の生と心得

以前、こちらでも触れましたEn-Soph 在野研究のススメが書籍化されましたので、早速購入いたしました!これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得作者: 荒木優太出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 2016/02/24メディア: 単行本この商品を…

YOGA BODY

私は別にヨーガを実践しているとか、そういうのではないのですが、ここしばらくは、パタンジャリのヨーガ・スートラとその注釈書を読んでましたので、その関係で、この本が気になって買ってみました。ヨガ・ボディ: ポーズ練習の起源作者: マーク・シングル…

史上最高の「序文」と「出版後記」

こちらは、店番をしながら思わず手に取り、読んでしまった本。漢和辞典に訊け! (ちくま新書)作者: 円満字二郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/12メディア: 新書購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (25件) を見るちょっと前に出た本ですの…

休学を終えて…

2016年も気づけば2月・・・。遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。 来月で3年に及んだ休学期間が終わります。復学するか、退学するか、選択を迫る通知が大学事務局から先日来ました。 その通知とともに、私の先輩の博士論文公開口頭試問の通知も届…