古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

口頭試問に行ってきました

口頭試問ってどんな感じかよくわからなかったので、対策もしようがなく、何となく当日を迎えてしまいました。ネットで見ると、厳しい質問が次々と浴びせられ、答えに窮してしまう…そんな恐ろしいイメージを持ってましたが😅そんなことは全くなく、終始和やかな雰囲気でした。

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流れとしては副査、主査の先生からそれぞれ30分ずつの質疑応答という形で進み、最後に主査であり指導教員である松田先生から総評をいただくという流れでした。

 

まず最初は、副査の上野先生からです。初めに総評をいただきましたが、そこで、楞伽経の「偈頌品」という今まで研究が取り残されてきた部分に対して、果敢に(≒無謀にも?😆)挑戦したことを評価していただいて、その言葉でこれまでの労力が報われた気がしました。非常に嬉しかったです。

 

あとは要訂正箇所を指摘され続ける。単なる誤植もありますが、誤訳などを細かくご指摘いただきました。付箋がビッシリ付けられ、コメントを書き込まれた印刷本を終了時にいただきましたが、これも非常に嬉しく思いました。感謝しかありません!

 

次は細田先生です。細田先生からは、私が注目した表現と同じものが他の文献中(ウパニシャッド)に現れている例をご教示いただきました。これは、全く知らなかった点で、驚くとともにこれも大変嬉しく思いました。あとは、私か見落としていたことに関する重大なご指摘も。

 

それは確かにそうだよなという気づきをもらい、もし仮に出版する場合はそこは直さないといけないことを痛感しました。その意味で大変ありがたいご指摘でした。

 

総じて申しますと、細かな点で修正すべきところが多々あるので、そこは残念でしたが、ま、それは自分の能力ですので、仕方ありません。それ以外では評価していただいた部分もあったかなという印象です。とりあえず、ネットに公開される前に、誤植だけ直したいと思います。内容は変えられないと思いますので。

 

 

というわけで、無事に終わってホッとしました。