古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

2023-01-01から1年間の記事一覧

『印仏研』

本日、こちらが届きました。 9月に発表した拙稿が掲載されております。 furuhon-ya.hatenablog.jp

あと3か月!

博論を出したので、このブログは来年の3月で終わりにすることにしました。 思えば、私が佛大の通信教育課程3年に編入したのは、2003年。そこから修士に入ったのは2007年で、博士は2012年、再入学は2020年。総年数20年余! 一番熱心に勉強してたのは修士の頃…

博論に書けなかったこと

構想としてはあったんですが、私の勉強不足のために博論では取り上げられなかった点があります。 まずはドラヴィダ語との比較考察。 furuhon-ya.hatenablog.jp いくつか入門書を買うには買って、いろいろ考えているうちにそのままになってしまいました。これ…

博論をふりかえる

博論の内容については後々触れることにして、とりあえずは感想を少し書き留めておこうと思います。 まずは、形になってよかったというのが一番。ただ、書いてるときは、書き終えたと思っては書き直す…というのを延々繰り返し、最後の方は、精神的にも追い込…

口頭試問の日程が決まる

博論の方は無事に受理されまして、事務から口頭試問の日程が決まったという連絡をもらいました。 1月29日(月) 口頭試問の対策って何をすればいいのか… よく分からないので、とりあえずネットで検索してみましたが、あまり参考になるものはありませんでした…

10年以上かかった博論

11月30日が〆切でしたので、そこから逆算して、論文の製本にかかる時間も含めて1週間前に完成させる予定だったのですが、いろいろと問題多発で、直前までかかり、結局はわずか数時間で製本するタイプの一番料金の高いものになってしまいました(笑)。ま、そこ…

博論完成!!

ついに完成! 本日、大学に送りました!

最後の追い込み

前に投稿した時から間が空いてしまいました。 博論提出まであと2か月を切り最後の追い込みとなります。 出来上がったものを読み返すと、次から次へと間違いを見つけたり、要再考の付箋をつけるのですが、そんなのばっかりで、本当に提出できるのか?という自…

発表を終えて

先日、印仏学会にて発表させていただきました。 今回もオンラインでの開催。やっぱりオンラインですと、仕事を休まずに参加できるのでうれしい。他の先生方のすごい発表を聞いて、レベルの差を痛感するのはいつものことですが(苦笑)今回も大変刺激的なご発…

【博論】進捗状況

計画よりもちょっと遅れ気味ですが、博論の第1部については、7~8割くらいは書けました。第1部は、書下ろし部分なんで、ここの目途が付けば、全体の計算が立ちます。その部分は、新出の写本から分かったことをメインに書きました。 それをいうと、第2部も…

印仏学会プログラム

9月の印仏学会のプログラムが発表されました。 昨年に続いて今年も発表してきます。今回は写本研究の特別部会(!)となりました。

新たな用例を発見

博論は構成が決まり、序論も大枠を決め、第1章に取り掛かっております。それに関連するところで、先の印仏研発表に関する新たな用例を見つけ、その点に関して写本をチェックしておりました。写本が多いので時間はかかりますが、それも博論での自説の補強にな…

博論の構成が決まった

すでに申し込みを済ませた、今年の印仏学会の発表ですが、それをもとに既出の論文をリライトして編集し直し、まとめていこうと思ってます。新出の写本を読んで分かったことがテーマなんですが、資料的にもそこが独自の視点になるわけですし、ある意味、博論…

【博論】序論を仕上げる

博論に取り掛かっております。 まずは序論の研究史をまとめました。 それにあたって、以下の本を読み返して確認を。 (One of the Most Important Texts of Mahayana Buddhism in Which Almost All Its Principal Tenets are Presented, Including the Teachi…

資料作成

先月申し込んだ今年の印仏学会発表ですが、その資料を作成しておりました。ちょっと早めではありますが、この先時間的に余裕がなくなっていくことが予想されますので、できるうちに片づけておこうと思いまして。 で、これから博論。まずは、序章から。これま…

博論提出へのカウントダウン

いよいよ明日から4月。今年度は満期退学後に再入学して3年目の最終年度です。私の指導教員の先生も今年度で退官されるので、今年に何が何でも博論を出さないとなりません。 博論の提出要項というのがあるので、一応確認してみますと、提出期間は今年の11月15…

印仏研・校了と発表申込

間が空いてしまいましたが、その間には『印仏研』和文原稿、英文要旨の校正を終えました。それと同時に、今年度の発表申込が始まりましたので、その申込も済ませました。今回も、全面オンラインということなので遠方に出張することなく、助かります。 内容と…

印仏研・初校ゲラ

印仏研第71巻2号掲載予定の拙稿初校ゲラが出来上がって来ました。 「唯心」は「唯識」の同概念として理解されてきたように思いますが、それとは別の意味もあって、当時の仏教者には両者の違いははっきりと理解されていたのではないかという内容です。ちょっ…

アンソロジーとしての大乗経典

久しぶりの更新になります。 11月の発表会後は、途中で入れ替わる、例の東大写本(松濤カタログNo.333)を調べていました。 もう一つの経典とは、月燈三昧経としても有名なこちら。 大乗仏典〈10〉 三昧王経I (1) (中公文庫) 作者:田村 智淳 中央公論新社 Am…