古本屋の研究日誌

古本屋として働きながら博士号を取得するまでの軌跡

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

本当は危ない『論語』

こちらを買って読みました。東アジア儒教圏ではバイブルですが、本家中国よりも、日本で先に“聖典”とされ、それにもかかわらず、本当の意味で『論語』を消化するのは江戸時代を待たねばならなかった、など、意外な面も分かって、面白く読ませていただきまし…

近況

今週の古書市場にこちらが出ておりました。手に取ってみるのは初めて。リンク先のページにもあります通り、ベゼクリク千仏洞将来の誓願図は本書が唯一の資料となるせいか、古書価は非常に高いものだそうです。今はデジタル・アーカイヴとしてネット上で見れ…

ユーラシアの東西

先日知ったのですが、杉山先生の新刊が出ました。ユーラシアの東西―中東・アフガニスタン・中国・ロシアそして日本作者: 杉山正明出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2010/12/17メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (6件)…

唯識入門書各種

こちらの本がたまたま店に入荷。そういえば、某所で某先生が入門書としてかなりお薦めしてたなぁと思い、なかをパラパラと…。この本は、法相宗大本山・興福寺のご住職であられる多川氏によるもの故に、伝統的な法相教学の用語が出てくるのが特色ですね。『成…