2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧
そういえば、先日、大正蔵の普及版(88冊)が入荷いたしました。インターネットで、見るだけでなく検索も出来るようになった昨今、古書として販売するのは以前に比べて難しい状況になりつつあります。古書市場でも前はかなり高かったんですが、最近は……。 元…
この前の日曜、今の住所に引っ越してきた時から放置してたダンボールを整理してましたら、こちらを見かける。文庫新書をまとめて入れておいたもので、要らないのをダンボール2箱にまとめブックオフに送付する(笑)。 この本の中に、仏伝と福音書の比較研究…
先日ここでも書きました勝呂信静先生の論文集(第一巻)ですが、今日山喜房さんに行って現物を確かめてきました。各雑誌類に発表した論文を集めた形で、春秋社『初期唯識思想の研究』とは別物ですね。アマゾンをはじめネットではまだ詳細情報が分かりません…
今日から正倉院展も始まったようですが、それに合わせたかのように(!?)、こちらの新刊が出たようです。今日書店に行ったら平積みされてました。【送料無料】正倉院ガラスは何を語るかジャンル: 本・雑誌・コミック > ホビー・スポーツ・美術 > 工芸・工作 …
本日倉庫を整理してて見つけました。岩波文庫のが英訳を基にした文語体(誤訳も多いそうです)なのに対し、この中公文庫版はサンスクリットからの全訳で、現代語訳です。ただ、あんまり見ない本でして、調べてみますと、文庫本なのに驚きの値が付いてます(…
今日の洋書会は特選市。うちの店からもわずかばかり出品する。そのなかで辞書を集めた一点(ロット)がありましたが、あいにく1枚も入札がなされず、取引不成立。実はその山のなかに、背表紙がちょっと壊れ、状態があまりよくないものながらも関口存男のドイ…
朝晩はめっきり秋らしくなりましたが、まだ衣替えをしてしていない私にはちょっと辛いものがあります(笑)。今月に入り、恒例の店内全商品2割引セールということで、少し忙し目な毎日。例の大口の仕入れがあって、その整理ばかりに気を取られてましたが、…
前回の続きですが、『法然―世紀末の革命者』の中では、ユングのほかにも、西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一やウィルバーの無境界など仏教外部の様々な思想でもって、法然を論じてます。法然の神秘体験をウィルバーの言う意識変容体験に近いものであったとする…
現在、法然のレポートに取り掛かってます。そういえば、先日読んだこの本は参考になりました。阿弥陀仏と極楽の生々しいイメージを幻視するという個人的な想像力で、死というものの新たな意味を発見した法然。定善観で浄土の光景が現われてくるというのを、…
以前から人伝に聞いていたのですが、いよいよ、『仏のことば註』(全4巻)と別巻『仏と聖典の伝承』が復刊されるようです(参照)。今まで古書では全部で24、5万してまして、うちにも3冊セットのがありますが、値段を下げなければなりませんねぇ(汗)。その…
独訳華厳経といえば、土井虎賀寿(とらかず)。先日、こちらの彼の超人的活躍と言動あふれる伝記を入手する機会がありました。ニーチェやヘーゲルのドイツ哲学が専門の学者ですが、かえって東洋の華厳哲学が彼に何がしかの“根拠”を与えるだろうという予感を…